ワールドカップという舞台は、常に新たなスターの誕生が約束されている。もちろん、大会での活躍がそのまま輝かしい将来を保証するわけではないが、そのままの勢いでワールドクラスの選手に成長していった存在も数多い。

今回は『ESPN』から「2026年のワールドカップで才能を見せつけた、次世代を担うブレイクスター」4名をご紹介する。

ヤン・ディオマンデ(RBライプツィヒ/コートジボワール)

彼を「新星」の枠に入れるべきかどうかは議論の余地があるだろう。何しろ、18歳で迎えた2025-26シーズンのブンデスリーガで、3位に入ったライプツィヒの主力として20ゴールに関与(ゴール+アシスト)しているのだから。

しかし、この大会で初めて彼を目にした人々にとって、そのポテンシャルは衝撃的だったはずだ。最大の武器は、すでに欧州でもトップクラスと言えるエレクトリックなドリブル。爆発的な加速力を持ち、19歳ながら身体のぶつけ合いにも動じない。さらに両足を遜色なく使いこなす技術を兼ね備えており、DFにとっては悪夢のような存在だ。

今大会で自らの持ち出し(キャリー)から創出したチャンス数において、ディオマンデの「8」を上回るのはキリアン・エムバペ(9)のみだった。しかもこのデータの時点でエムバペは彼より2試合多く消化していた。

コートジボワールはラウンド16でノルウェーに敗れ、彼の快進撃は止まった。それでも時折見せるスーパースターの片鱗に、パリ・サンジェルマンなどのビッグクラブが獲得に動くのは当然の流れだ。

アレックス・フリーマン(ビジャレアル/アメリカ)

開催国アメリカは、序盤の4試合で非常にポジティブな姿を見せた。グループステージでパラグアイとオーストラリアを退け、ラウンド16ではマウリシオ・ポチェッティーノ率いるチームがボスニア・ヘルツェゴビナを2-0で撃破した。

チームを支えたのは、自らの強みを最大限に活かす戦術。セルジーニョ・デストとアンソニー・ロビンソンが高い位置を取って幅を作り、ウェストン・マケニーやマリック・ティルマンが中盤から縦へ突き抜ける。この縦への推進力が、相手のミドルブロックを打破する鍵となった。

このシステムを機能させるために不可欠だったのが、複数の役割をこなせる守備者、アレックス・フリーマンだ。彼は右センターバックとして3バックの一角を形成しつつ、攻撃時には高い柔軟性を持って前線へと加わった。

特に目を引いたのが、右サイドのスペースへ走り出すマケニーを見逃さない縦パス。データによれば、フリーマンの放ったプログレッシブパス(前進させるパス)は28本で大会1位を記録している。

アメリカにはスター不在を嘆く声も上がっているが、フリーマンだけは胸を張っていいだろう。彼が2030年までに絶対的なスターになる確率はまだ未知数だが、そのプレーは確かに明るい未来を感じさせるものだった。

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