FIFAワールドカップ2026決勝でスペインに延長戦の末敗れ、無念の準優勝に終わったアルゼンチン。

6月24日に39歳の誕生日を迎えたリオネル・メッシは、今大会で8ゴール4アシストを記録。大会連覇にはあと一歩届かなかったものの、数々の神技を見せ、世界中のサッカーファンを魅了した。

優勝していれば、4年前に続いて「メッシの大会」と呼ばれたはず…。それを象徴するような写真も話題となった。

画像: (C)2285712506,Julian Finney,GettyImages
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こちらは、アルゼンチンが延長戦に突入する接戦を3-1で制した準々決勝スイス戦での一幕。コーナーキックへ向かうメッシの姿をとらえたものだ。

QolyとGetty Imagesの共同企画、第4弾ではこの写真についてお届け。撮影者であるジュリアン・フィニー氏に写真のストーリーを聞いてみた。

ジュリアン・フィニー氏

「この試合では、通常であれば立ち入ることのできない、スタジアムの照明設備の高い位置から撮影していました。

実は1週間前にも別の試合でこのスタジアムを訪れており、高所から見下ろしたときに、観客席の圧倒的なスケールがとても印象的だったんです。日が沈むと、スタジアムの照明がまるで映画のワンシーンのような美しい光を生み出していました。

このスタジアムは、屋根のない二層構造のスタンドという非常にシンプルな造りで、南米のスタジアムらしい独特の雰囲気がありました。『ここなら素晴らしい写真が撮れる』と確信していました。あとは、その狙っていたコーナーでコーナーキックが訪れるのを待つだけでした。

幸運にもその瞬間が訪れ、狙いどおりの一枚を撮影することができました。そこには、メッシと、彼を熱狂的に応援するファンの姿が収められています」

1週間前に同じカンザスシティ・スタジアム(アローヘッド・スタジアム)を訪れた際にインスピレーションを得て、その独特の雰囲気をアルゼンチン戦で見事に落とし込み撮影することに成功したとのこと。

世界的に高い評価を受けるフィニー氏らしい発想と実行力を物語る一枚と言えそうだ。

ジュリアン・フィニー(Julian Finney)

英国のノッティンガム・トレント大学芸術・デザイン学部を優等学士(BA Hons)で卒業。創造性あふれるビジュアル表現への高い評価を受け、2004年にGetty Imagesのフォトグラファーに就任した。自身もさまざまなスポーツに親しんできた経験を持ち、スポーツへの情熱と写真表現を融合させながらキャリアを築いている。Getty Imagesでは、イングランド・プレミアリーグやUEFAチャンピオンズリーグ、四大大会(グランドスラム)テニス、ラグビーワールドカップ、世界陸上競技選手権大会、ウィンブルドン選手権など、数多くの国際的スポーツイベントを取材・撮影。また、2008年北京オリンピック、2012年ロンドンオリンピック、2014年ソチオリンピック、2016年リオデジャネイロオリンピックをはじめ、数多くのオリンピックや世界選手権の撮影経験を有している。さらに、ATP(男子プロテニス協会)、WTA(女子テニス協会)、LTA(英国テニス協会)、FIFA(国際サッカー連盟)、UEFA(欧州サッカー連盟)、ナイキ、アディダスなどのクライアントや団体とも密接に連携しながら撮影活動を実施。現在はロンドンを拠点に活動しており、これまでに数多くの写真賞を受賞している。

筆者:奥崎覚(編集部)

試合だけでなくユニフォーム、スパイク、スタジアム、ファン・サポーター、カルチャー、ビジネス、テクノロジーなどなど、サッカーの様々な面白さを発信します。現場好き。週末フットボーラー。

画像提供:Getty Images

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