選手が契約最終年へ入ると、所属クラブは難しい判断を迫られる。新契約を提示して引き留めるのか、それとも移籍金を得られる最後の機会として売却するのか。
しかもその交渉がまとまらなければ、翌年には世界的なスター選手を移籍金なしで失う可能性もある。今回はそんな「クラブとの契約が残り1年になっているスーパースター」6人を紹介する。
ハリー・ケイン
所属:バイエルン・ミュンヘン
いまだ世界最高峰のストライカーであるハリー・ケインは、今後の契約交渉で極めて強い立場に立つことになりそうだ。トッテナムでクラブ史上最多得点記録を樹立した後、2023年にバイエルン・ミュンヘンへ移籍。ドイツでも得点力は衰えず、加入直後からブンデスリーガを代表するストライカーとなった。
ペナルティーエリア内での決定力はもちろん、味方を生かすパスや中盤まで下がって攻撃を組み立てる能力も備えている。単純なフィニッシャーではなく、現代のサッカーを象徴するような攻撃全体を動かせる「9.5番」のセンターフォワードだ。
契約満了時には33歳となるが、プレースタイルを考えれば、その後も数年間はトップレベルを維持できる可能性が高い。
現在はバルセロナからの関心も噂されている。ただ、ケイン本人はバイエルンでの生活とチームの競争力に満足しているようだ。
「今の状態やプレーを考えれば、僕たちは間違いなく欧州最高のチームの一つだと思う。ほかのチームを見て、『あそこへ行きたい』とは思わない。ここで本当に満足している」
ともコメントしているが、世界最高峰の得点者が契約最終年に入れば、欧州の有力クラブが状況を確認するのは当然だ。バイエルンは彼を残すのか。それとも年齢と移籍金を考慮して売却の可能性を探るのだろうか。
ヴィニシウス・ジュニオール
所属:レアル・マドリー
ヴィニシウス・ジュニオールの契約問題は、もしかしたら今後の移籍市場を代表する話題になるかもしれない。
数年前まで、ヴィニシウスはバロンドールの有力候補であり、世界で最も市場価値の高い選手の一人だった。圧倒的なスピードとドリブルを武器に左サイドを切り裂き、さらに多数のゴールをチームにもたらし、レアル・マドリーのUEFAチャンピオンズリーグ制覇にも大きく貢献した。
現在も能力に疑いはないものの、昨季のヴィニシウスはトラブルが多く、態度が問題になることもしばしばあった。その状況で契約が残り1年となれば、クラブとしても難しい判断を迫られる。
現在はアーセナルが獲得の可能性を探っていると報じられている。ただ、レアル・マドリーが全盛期を迎える選手を簡単に手放すとも考えにくい。
ヴィニシウス本人がクラブでの立場に満足しているのか、新契約にどのような条件を求めるのかも重要になる。世界屈指のウイングを巡る交渉は、夏の移籍市場における最大級の駆け引きとなりそうだ。
