日本代表GK鈴木彩艶を巡る移籍話が、ここに来て急激に動いているようだ。
『Sky Sport Italia』や『Gazzetta dello Sport』などによると、パルマからPSGへの移籍がまとまりつつある鈴木の動きについて、当初有力視されていたユヴェントスへの期限付き移籍が急速に不透明になっているとのことだ。
ここ数日報じられていた移籍の噂は、PSGがパルマから鈴木をおよそ3500万ユーロ(日本円では64億円)で獲得し、そのまま2026-27シーズンはユヴェントスへ貸し出す…というものだった。
そして、ユヴェントスも鈴木を新守護神候補として評価しており、選手本人も移籍を了承していたと伝えられていた。
しかし、移籍市場に詳しいジャーナリストのジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によれば、その状況に大きな変化があったという。クラブ間の連絡に「突然の停滞」が発生したため、ユヴェントス側は鈴木を獲得できない可能性を警戒し、再び別のGKに手を伸ばすことにしたという。
その背景にあるのは、PSGのGK事情だそう。『L'Équipe』によれば、PSGは鈴木をユヴェントスに貸し出さず、今季チームに残す可能性を考えているのだそう。
現在はマトヴェイ・サフォノフがゴールを守っているPSGには、昨夏リールから加入したリュカ・シュヴァリエも在籍している。
ただ、シュヴァリエには今夏の退団の可能性も浮上しており、もしそれが実現した場合、PSGは鈴木をそのまま戦力として残すという選択肢を考えなければならないという。そのためユヴェントスは、鈴木を待ち続けるのではなく「プランB」へ切り替えつつあるという。
ここで再浮上したのが、トッテナムに所属するイタリア代表GKグリエルモ・ヴィカーリオのレンタル。彼は今夏を通じてユヴェントスの獲得候補に挙がっており、鈴木が難しくなったことで再び優先順位を高めたとか。
ユヴェントスがレンタルにこだわる理由は、2027年夏にリヴァプールとの契約が満了を迎える可能性があるブラジル代表GKアリソンを将来的なターゲットとして考えているためだ。今季の正GKはあくまで「つなぎ」として迎え、長期契約を避けたい思惑があるとされる。
鈴木彩艶を巡って迷走する2つのクラブの思惑。残り半月となった移籍マーケットにおいて、どのような結末を迎えることになるのだろうか。
筆者:石井彰(編集部)
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