日本代表としてワールドカップ3大会に出場した酒井宏樹。
卓越したフィジカルを誇る右サイドバックとして、サムライブルーを支えた。
2024年からニュージーランドのオークランドFCでプレーしており、クラブの初代キャプテンを託されるなど現地で絶大な信頼を寄せられている。
37歳になった酒井が、オークランド工科大学でMBA取得のための勉強を始めたことは海外でも話題になっている。
彼はフランスの名門マルセイユで一時代を築いたスターだったこともあり、フランスでも報じられたが、因縁のある人物が人種差別的言動をしたことが物議を醸している。
フランスの『L'Équipe du soir』の元コメンテイターであるジル・ファヴァールは、酒井がMBA取得を目指しているというニュースに「私のお気に入りの寿司屋」と反応。
彼は2016年に酒井がマルセイユで苦しんでいた際、「右サイドに寿司屋を連れてきたのか」と発言したことが問題になり、番組を数か月間出禁になったことがあった。
今回の言動は「恥ずべき人種差別的発言」とフランス国内でも批判されているが、ファヴァールは相当ないわくつき人物のようだ。
『Le 10 Sport』によれば、ファヴァールは最終的にコメンテーターから永久追放されており、感情を爆発させることがある人物として知られているという。
2021年のEUROベルギー戦では「あのベルギー人たちは口ばかりだ。家に帰ってフライドポテトを食べるだろう。ベルギー人がフライドポテトを食べに家に帰ると言うのは人種差別的な発言なのか? これらはサッカー界の慣用表現だ。選手を『塗装工』や『カーテンレール』と呼ぶこともあるのだからな」などと発言。
番組内で度々問題発言があったため、経営陣は彼を永久追放するに至ったとのこと。
今回の酒井に対する発言については、左派・極左政党『不服従のフランス』の議員が「容認できない人種差別的発言の被害者である酒井氏を支持する。アジア人に対する人種差別はフランスでは著しく過小評価されている現実があり、断固として闘わなければならない!」と反発を見せているという。
フランスには76万人ほどのアジア人コミュニティがあり、最も多いのは中国系(日本人は3.6万人ほど)。
『Le Monde』によれば、移民系の住民も少なくないフランスでは、全体の46%が人種差別を受けた経験があると回答しているという(黒人系は80%、白人も39%が経験ありと回答)。
筆者:井上大輔(編集部)
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