KDDIがフードデリバリーサービス「menu」の提供終了を決めた。2026年9月30日にサービスを終了し、その後、運営会社のmenuを解散・清算する予定だという。

Uber Eatsやロケットナウといった外資を含む競争が激化するなか、国内勢の一角が市場から姿を消す格好となった。

一方、最後まで国内大手として奮闘を続けているのが出前館だ。先日行われたサッカーW杯の日本代表戦など大型スポーツイベントではデリバリー需要の増加を記録している。

出前館が公表したデータによると、日本時間6月21日(日)に行われたチュニジア戦では、完了注文数が1日全体で4週前比3.3%増加。なかでも試合前の11時30分から13時30分までの2時間は24.1%増と、大幅な伸びを記録した。

観戦前の昼食や、家族・友人と試合を楽しむための料理を、キックオフに合わせて注文する動きが強まったとみられる。

ジャンル別では、増加数そのものではバーガー・サンドイッチが最大。さらにピザ、寿司・海鮮、たこ焼き・お好み焼きも高い伸びを示し、複数人でシェアしながら観戦する「スポーツ観戦需要」とデリバリーの相性の良さが浮き彫りになった。

出前館が力を入れる「お店価格」も重要だ。2025年9月から対象店舗を段階的に拡大し、店頭のイートイン・テイクアウトと同じ価格で注文できる環境を整備。デリバリーの弱点だった「価格の高さ」という心理的ハードルの解消を狙っている。

menuが撤退を決め、Uber Eatsやロケットナウとの競争が激しさを増すなか、出前館は「お店価格」とスポーツイベントによる需要を武器に国内市場で存在感を維持できるか。

W杯のような大型イベントで生まれる「観ながら食べたい」という需要を確実に取り込めるかが、国内勢最後の大手としての正念場となりそうだ。

筆者:奥崎覚(編集部)

試合だけでなくユニフォーム、スパイク、スタジアム、ファン・サポーター、カルチャー、ビジネス、テクノロジーなどなど、サッカーの様々な面白さを発信します。現場好き。週末フットボーラー。

画像提供:Getty Images

This article is a sponsored article by
''.