9月9日、元プロ野球選手の張本勲さんが亡くなったと訃報が伝えられ、各方面からその死を悼む声が寄せられている。
張本さんは1940年生まれの86歳。日本プロ野球界でただひとりしかいない通算3000本安打を記録した偉人でもあった。
張本さんは、在日韓国人二世。幼少期に火傷で右手に障がいを負ったが、それを乗り越えて偉業を達成したことでも知られる。
そうしたなか、韓国紙『Seoul Shinmun』は、「癒着した指も凄まじい差別も乗り越えた…3085安打製造機」として、張本さんの死去を悼む記事を伝えていた。
「4歳で右手に火傷、5歳で原爆被害。日本通算最多安打…野球殿堂入り。障がい・民族差別と闘い大記録を達成。引退まで帰化せず韓国籍を維持。
1981年に引退直後の張本氏にインタビューした際、『当分は休みたい…世間からは生意気だと言われている』という言葉を残した。
民族差別が激しかった日本で、韓国籍を維持したまま孤軍奮闘しなければならなかった重荷を下ろした後の晴れやかさと疲労感が同時に感じられる一幕だった。
韓国では苦難を克服した不屈の闘志を持つ人物として、日本では不滅の記録を残した野球界の英雄として記憶されている張本氏が9日に死去した。86歳だった。
