Xリーグの富士フイルム海老名Minerva AFCは22日、9月13日に行われる予定だったXプレミア第6節のオービックシーガルズ戦を巡り、日本社会人アメリカンフットボール協会(NFA)から処分を受けたことについて声明を発表した。
チーム側は、協会が公表した試合中止の経緯や処分の前提となった事実認定について「当法人が認識する事実及び保有する記録と異なる記載がある」と主張。協会に「訂正・追記申入書」を提出し、今後は不服申立てを行う方針を示した。
問題の試合は、オービックのプロ契約選手を巡る疑義が発端となった。9月10日には富士フイルム海老名を含むXプレミア7チームがNFAに共同申入書を提出。NFAは9月11日にオービック側の関係者らへの処分を公表したが、富士フイルム海老名側では公式戦における公平性が担保されているか確認できていないとして、試合延期を求める動きが強まった。
NFAが9月20日に公表した経緯によると、富士フイルム海老名は前夜に「試合をする」と連絡し、当日朝にも出場意思を示していたものの、12時ごろの協議で「イコールコンディションの担保ができない」「試合に臨む準備をしていないため選手の安全性を考慮すると試合ができない」として不参加を表明。NFAは延期しない方針を伝えたが、判断は変わらず、試合は中止となった。
NFAは同日、公式戦への参加義務違反と認定し、富士フイルム海老名に罰金100万円と「1対0」での試合没収処分を科したことにより、記録上試合は問題を生んだオービック側の勝利に。さらに、今回の事案を「極めて重大な違反」と位置づける一方、現行規程やXリーグのガバナンスにも見直すべき点があったとして、制度整備を求めている。
これに対し富士フイルム海老名は今回、処分の前提となった事実関係や内容にも「当法人の認識やこれまでの経緯と異なる点がある」と反論。弁護士や関係者と協議したうえで、関係規程に基づく不服申立てを行い、正式な手続きの中で自らの認識と主張を説明するとしている。
現段階では具体的な内容の説明を控える一方、ファンやスポンサー、海老名市民らに改めて謝罪。「客観的な事実及び記録を重視」し、公正な競技環境と適切な運営の実現に向けて対応するとした。
9月13日の試合中止を巡っては、すでに「1対0でオービック勝利」という競技上の裁定まで下されているだけに、今後の不服申立てで富士フイルム海老名側がどのような事実や記録を示すのかが注目される。
筆者:奥崎覚(編集部)
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