コヴェントリーが2部を戦っていた今年1月、韓国人のヤン・ミンヒョクがトッテナムからのレンタルでチームに加入した。

20歳のヤン・ミンヒョクはすでに韓国フル代表経験もある逸材で、2026年のアジア競技大会優勝メンバーでもある。

彼は今年1月から半年間、コヴェントリーでプレーしたが、ランパード監督が起用したのは4試合だけで、出場時間も101分ほどにとどまった。

「チャンスは誰にでも公平に与えられているように思えるが、監督の選択によって、選手の成長過程は大きく変わる。

昨季後半にプレミアリーグ昇格に向けて勢いを増していたコヴェントリーのランパード監督は、韓国サッカーの未来として注目されていたヤン・ミンヒョクを自ら説得して獲得した。

だが、十分な出場機会を与えなかった。シーズン終盤には完全に戦力外となり、思うようにプレーできなかったヤン・ミンヒョクは、今夏再びベルギーへレンタル移籍することになった。

極めて冷徹だったランパード監督だが、日本人の坂元に対しては、公の場で信頼と愛情を示した。

同じように出場機会に恵まれなくなったヤン・ミンヒョクは、加入前にランパード監督から直接起用法などについて説明があったと明かしている。

だが、約束と現実は異なっていた。ヤン・ミンヒョクはもどかしい思いからランパード監督のもとを訪ねたこともあったが、完全に忘れ去られたままレンタル生活を終えた。

とはいえ、坂元とヤン・ミンヒョクの状況を単純比較するのは難しい。ポジションやチーム内の競争環境や状況が異なるからだ。

ただ、ランパード監督が公の場でヤン・ミンヒョクに対して何の励ましも示さなかったという点は、指揮官からの信頼が選手に与える自信という側面を考慮すると残念さが残る」

48歳のランパード監督は、イングランド代表として歴代8位タイとなる通算106試合に出場。強豪チェルシーではクラブ史上歴代最多得点記録も樹立したレジェンドだ。

なお、ヤン・ミンヒョクは今季ベルギー1部のウェステルローに貸し出され、また日本人選手(坂本一彩、木村誠二、齋藤俊輔)と同僚になった。

筆者:井上大輔(編集部)
画像提供:Getty Images

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