「リトルなでしこ」ことU-17日本女子代表は4日、FIFA U-17女子ワールドカップの準決勝で北朝鮮と対戦。劇的な同点弾で追いつくと、PK戦を4-1で制し、10年ぶり4度目の決勝進出を果たした。
初戦から5連勝で迎えた、2連覇中の王者・北朝鮮との一戦。5月のAFC U17女子アジアカップ決勝では1-5の完敗を喫した相手だけに、リベンジを目指す日本の戦いぶりが注目された。
日本はここまでチーム最多4得点の栗田七海と花城恵唯がともに先発。10番の伊藤風葵がトップ下気味に立ち、花城が右サイドに入った(前半途中に1トップの栗田とポジションチェンジ)。
試合は、序盤から持ち前のロングボールとハイプレスで圧力をかける北朝鮮に対し、日本はまずは安全第一のプレーで対抗。クリアでボールを跳ね返したほか、GK加登脇心羽が得意のロングキックで左サイドへ送るボールも効果的で、徐々に自分たちの時間を作っていった。
北朝鮮は前半にシュートをクロスバーに当てるシーンを2度作ったものの、今大会1失点の日本も力を見せ、試合はスコアレスで折り返す。
迎えた後半、54分に右からのクロスをリ・ウィギョンが巧みに合わせ、北朝鮮が待望の先制点。その後、日本は選手交代をしながら懸命に盛り返そうとしたが、つなぎの精度を欠きなかなかチャンスを作れない。
そのまま時間は流れ、後半アディショナルタイムも5分が過ぎた日本のラストプレー。ハーフウェーライン近くで得たフリーキックを加登脇がゴール前へ放り込むと、四本帆夏が競り勝ったボールに慌てた北朝鮮がまさかのオウンゴールをしてしまう。
北朝鮮ベンチは納得がいかず、フットボール・ビデオ・サポート(FVS)を2度リクエストするが、主審の判定はいずれもゴール。直後に試合終了のホイッスルが鳴り、レギュレーションにより試合は即PK戦へと突入する。
土壇場で追いついた日本は、笑顔で臨んだPK戦、先攻で次々と成功。逆に、失意の北朝鮮は2人目が加登脇に止められると、3人目もポストに当て、最終的に4-1で日本が試合を制することになった。
シュート本数は4対18。内容的には北朝鮮が上だったと言わざるを得ないが、先制された後も集中した守備で追加点を許さず、諦めない気持ちで、最後の最後に同点弾をつかみ取った。
大きな壁を乗り越えた日本は、12年ぶり2度目の優勝をかけて、7日(土)の決勝戦を戦う。
筆者:奥崎覚(編集部)
試合だけでなくユニフォーム、スパイク、スタジアム、ファン・サポーター、カルチャー、ビジネス、テクノロジーなどなど、サッカーの様々な面白さを発信します。現場好き。週末フットボーラー。
画像提供:Getty Images



