ロシア・プレミアリーグ 第11節
HOME SCORE AWAY
テレク・グロズヌイ 2-0 サトゥルン
ルビン・カザン 0-1 CSKAモスクワ
クリリア・ソヴェトフ 1-2 ロストフ
ロコモティフ・モスクワ 2-0 アムカル
トム・トムスク 1-0 スパルタク・ナリチク
ディナモ・モスクワ 2-0 アラニア・ウラジカフカス
ゼニト 7日4日 アンジ・マハチカラ
スパルタク・モスクワ 未定 シビル・ノヴォシビルスク

CSKAモスクワとルビン・カザンの2位3位対決は、アウェイのCSKAモスクワが1-0で勝利。昨季王者に今季初黒星をつけた。

CSKAモスクワは、セルビア代表MFクラシッチをベンチに置き、本田を右サイドで起用。子どもが産まれるためブラジルに帰国し、強行軍でこの試合に駆けつけたFWギリェルメの後ろに、マルク・ゴンサレス、ザゴエフ、本田の3人が並んだ。一方のルビンは右サイドバックのアンサルディが前節に引き続き怪我で出られず、前節負傷したカサエフも欠場。チャンピオンズリーグで活躍したギョクデニズ、リャザンツェフも故障中のため、中盤の両サイドはハサン・カブゼ、ゴルバネツという布陣。

前半押し気味に進めたのは、ホームの声援を受けたルビン。しかし、先制点はCSKAモスクワに生まれた。ギリェルメとの見事なワンツーで抜けだしたザゴエフがGKを釣りだし、マルク・ゴンサレスへラストパス。南アフリカW杯に向けたチリ代表候補に名を連ねるサイドアタッカーはこれを難なく沈めた。ルビンは後半、バリャイキン、さらに故障上がりのファティフ・テッケを投入していつもの勝負強さを発揮しようと努めたが、根本的に得点力を欠く彼らにとってこの1点は重く、結局同点弾を決めることができないままタイムアップ。上位対決を制したCSKAモスクワが勝ち点3を獲得し、カップ決勝のため今節のアンジ戦が延期されている首位ゼニトとの勝ち点差を1とした。

4位ナリチクはトムに苦杯。ナリチクはここ3試合で1分け2敗と、やや失速気味である。逆にトムは3連勝。暫定ながら5位につけた。PKで決勝点を挙げたベラルーシ代表FWコルニレンコは、リーグトップタイの7ゴール目。

同じく7ゴール目でチームに勝利をもたらしたのは、ロコモティフのウクライナ代表MFアリエフ。怪我やシェフチェンコの加入により所属のディナモ・キエフでポジションを失い、2008~2009年にディナモ・キエフの監督を務めていたショーミン監督の誘いを受け、今年2月にレンタルで加入。もっとも得意とするトップ下の位置で、リーグ序盤戦のMVPともいえる活躍を見せている。

新監督就任後も調子の上がらなかったディナモだが、今節は両翼に入ったコンバロフ・ツインズが躍動し、キリル・コンバロフが2ゴール。特に先制点は、左のドミトリーから右のキリルという兄弟でのゴールだった。守っても、アラニアのキャプテン、ゲオルギ・ガブロフとの兄弟対決に燃えるディナモの守護神、ヴラディミール・ガブロフが再三の好セーブを見せ、前節スパルタクに大勝したアラニアに2-0で快勝。ボジョヴィッチ監督は就任4試合目での初勝利となった。

また、16日には、2009-2010のロシアカップ決勝がロストフ・ナ・ドヌのオリンプ-2スタジアムで行なわれた。試合は圧倒的な内容でシビルを攻め立てたゼニトが60分、シロコフのPKで先制。結果的にはこの1点を守りきり、ゼニトが11年ぶり2度目となる同タイトルを手にした。

ロシア・プレミアリーグは今節を最後に中断期間に入るため、本田のようにW杯へ出場する選手たちは既に多くが帰国。リーグは、延期された今節のゼニト対アンジが行なわれる7月4日に再開される。

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