2011年6月5日(日) - ル・グラン・スタッド(ル・ラヴァンドゥ)
Colombia
1
1-0
0-1
1
Italy
キノネス
19'
得点者
57'
パロスキ(PK)


共に1勝1分けでグループリーグ最終戦に望んだ両チーム。どちらも敗北だけはしたくない、という展開で始まり、微妙な主審の判定で混乱した結果1-1というスコアに落ち着いた。

同時刻に行われた試合でポルトガルが1点差で勝利していたが、このままなら得失点差で上回るコロンビア、イタリアは引き分ければ両チーム共に決勝トーナメントに進める状態。終盤は攻め合わずに時間を潰し、最後は露骨に後方でパス回しに終始。4分のロスタイムを提示した主審もさすがに1分半経過したところで試合を終わらせた。

その結果、ともに仲良く決勝トーナメントに進出することが決定。和やかな雰囲気でピッチを去って行った。

試合内容を見れば、比較的上回っていたのはコロンビアの方であった。受け身がちで運動量が乏しい相手に対して、ワンツーやエスコバルのドリブルでアクセントを付け、人数をかけずに攻めを成功させていた。

19分にはその結果先制点を奪取。セットプレーからのカウンターでA・エスコバルが右サイドでボールを収め、中央に切れ込む。ソリアーノと絡みつつも左に繋ぎ、飛び出してきたキノネスがミドルシュート。これがクロスバーに当たってゴールに吸い込まれた。さらに35分にはモレノの足を踏みつけたソリアーノに対して主審がレッドカードを提示。数的優位も得ることとなった。

逆にイタリアにとっては、プレー内容も悪かったが運もない立ち上がりだった。

相手の前線のスピードを警戒して4バックが後ろに残り、少人数で攻める手法を選択していたが、運動量が乏しく寄せが甘かったため守備が機能せず。サイドはそこそこ守っていたが、逆に中に簡単に切れ込ませたり、ワンツーで崩される場面が多かった。さらに序盤にはデストロがアリアスに倒されたのにシミュレーションと判定されており、35分のソリアーノの退場はレッドカードに値するほどのプレーではなかった。

後半になってようやく寄せが早くなり、攻撃参加も増加。すると運もイタリアに向いてきた。57分、左サイドからロッシがフリーキックを入れると、ファーでパロスキがムリージョに倒されたという判定が下されPKを獲得。怪しい判定であったが、これ以上ないプレゼント。パロスキが自らゴールに決め、決勝トーナメントへの切符をなんとか手に入れた。

(筆:Qoly編集部 K)


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