ギャレス・ベイルの移籍により、今夏大量補強に成功したノースロンドンの雄、トッテナム・ホットスパー。

エリック・ラメラやクリスティアン・エリクセン、ロベルト・ソルダード、ナセル・シャドリ、パウリーニョ、エティエンヌ・キャプーといった大物選手が一度に加入した同チームだったが、その獲得リストに1 人だけ見慣れぬ名前が載っているのに気付いた日本のサッカーファンも多かったことだろう。

ヴラド・キリケシュ(23)ルーマニア―。

ステアウア・ブカレストからやって来たこのルーマニア人プレーヤーは、確かに日本でも知名度は高くないかもしれない。しかし、このキリケシュというプレーヤーは現地でも高く評価されており、そのポテンシャルの高さに唸るサッカーファンも少なくない。

今回は、謎につつまれたこのキリケシュについて、簡単に紹介してみることにしよう。

ヴラド・キリケシュは1989年11月14日生まれの23歳。身長184cm、体重76kg。国籍はルーマニアで、代表チームでも20試合以上のキャップを誇る。メインポジションはセンターバックだが、右サイドバックや一列前のアンカーを務めることもある。

キリケシュ最大の特徴は、秀でた足下のテクニックだ。まずはこちらの動画を見ていただきたい。

ご覧のように、守備的な選手としては桁外れの技術をもつ。最終ラインから組み立てのパスを配給でき、自ら攻め上がりシュートにつなげるシーンも多い。確かに、攻撃的な姿勢を貫くヴィラス・ボアス監督が獲得を望んだのにも頷ける。

センターバックとしては身長も身体能力は平凡だが、洞察力も鋭く、インターセプトやカバーリングも得意。トッテナムでは今シーズンまだ出場機会はないものの、ハドルストーンが長年つけていた背番号6を与えられたことからも期待の大きさが分かる。BBCは、キリケシュの移籍金は850万ユーロ(およそ13億4,000万円)と報じている。

キリケシュはルーマニア人だが、ベンフィカのユースにも所属。ルーマニアのクラブ、パンドゥリー時代にはルーマニアU-21代表からA代表へとステップアップを果たし、2012年1月には国内のトップクラブ、ステアウア・ブカレストに移籍。加入後すぐにスタメンを確保し主将も務めた実績を持つ。

ちなみに、キリケシュのスペルはVlad Chiriches。その日本語表記は各メディアでも「キリケズ」や「クリケス」など様々だが、本人によると発音はこんな感じだとか。

※再生ボタンを押すと音声が流れます。

やはり「キリケシュ」に近い?

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