イングランドサッカー連盟は、「サム・アラダイス代表監督との契約を解除することを決定した」と公式発表した。

7月に行われたEURO2016でアイスランドに敗れるなど大きな失態を演じたイングランド代表チーム。ロイ・ホジソン前監督が退任した後、サンダーランドを率いていたサム・アラダイスを後任に指名した。

そして今月行われたワールドカップ予選の初戦ではスロバキアを相手に1-0で勝利を収めることに成功し、白星スタートを切っていた。

ところが27日、『Telegraph』は「アラダイス監督がおとり取材で不適切発言を行った」という記事を掲載。

アジア方面のビジネスマンに扮した記者が彼に接触し、全世界的に禁止されている選手の第三者保有を「回避する方法がある」という発言を引き出したほか、地位を利用した金銭の取り引きを約束する契約にもサインさせていた。

その他、ロイ・ホジソン体制のイングランド代表を批判したり、イングランドサッカー連盟をこき下ろす発言も確認されている。

イングランドサッカー連盟はこれを受けて完全な映像の提供を『Telegraph』に要請し、緊急会談を行っていた。

そして火曜日午後に行われた会談の結果、アラダイス監督は自身の判断に誤りがあったことを認めて謝罪したとのこと。

しかし連盟側はこのアラダイス氏の行動を深刻なものと考えており、最終的には両者の相互の合意のもとで契約を解除されることが決定された。

なお、これでサム・アラダイス監督が指揮したのはわずか1試合、在任期間は67日となった。

これはイングランド代表監督の歴史上最も短いもの(暫定での指揮を除く)で、2番手がスティーヴ・マクラーレン(2006~2007)の1年6ヶ月である。また、同時に「勝率100%」の監督もアラダイス氏のみになった。

なお後任についてはまだ未定で、10月の試合についてはU-21代表のギャレス・サウスゲイトが担当する予定である。

メディアでは後任の候補としてエディ・ハウ(ボーンマス)、スティーヴ・ブルース(フリー)らの名前が上がっている。

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