デポワトルは今季ヘントで3試合に出場し、その後ポルトに移籍。ここまでリーグ戦とUEFAチャンピオンズリーグを合わせて7試合でプレーしている。
つまり、デポワトルは同一シーズンですでに2つのクラブでプレー機会を得ており、秋春制が採用されている他のクラブでは今季もう公式戦でプレーできないのだ(移籍自体はできる)。
そこで、候補としてあがったのがJリーグだ。ご存知のようにJリーグは春秋制であり、1月から12月の間でシーズンが完結する。つまり、「2016-17シーズン」という区切り方の主要ヨーロッパとは異なり、デポワトルはプレー可能なのだ。
デポワトルが移籍するかは分からない。しかし、この意外なルールからJクラブは新たな助っ人となる候補を探すことができるかもしれない。
このルールを最大限に利用すれば、Jクラブが狙うべき選手の条件は以下の通りだ。
1. 昨夏、秋春制下のクラブから秋春制下のクラブに移籍した
2. すでに2クラブで公式戦での出場機会がある
3. 新チームで出場機会を失っている
以上に当てはまる選手はこの冬、秋春制下の新たなクラブでプレーすることができない。
実現可能性は一旦置いておくとして、この条件に合致するのがスペイン代表FWパコ・アルカセルだ。
アルカセルは昨夏、バレンシアからバルセロナへと移籍。移籍前にバレンシアでプレーしており、バルセロナでも出場している。しかし、“MSN”の牙城を崩せずなかなか出番が与えられていない。
あくまで条件のみを見てアルカセルを挙げたが、探してみるとこのような状況下にいる選手は意外といるかもしれない。
【外部リンク】 サッカー選手の登録と移籍等に関する規則(PDF)