今冬のマーケットでイタリア・セリエAのエラス・ヴェローナに加入した選手が大きな話題になっているようだ。

その選手はシロンスク・ヴロツワフからエラス・ヴェローナにローンで加入したポーランド人MFのマテウシュ・プラスゼリク。彼は加入してからすぐ、エラス・ヴェローナのサポーターグループによってカルト的に応援される存在になったそうだ。

そのきっかけは背番号。彼が選んだのは「88番」だった。

エラス・ヴェローナはイタリアの中でも最も極右思想を持つサポーターグループによって応援されており、人種差別的な行動が多いファンベースを持っているクラブ。

そしてこの「88」という数字はヨーロッパでナチス・ドイツの敬礼を表す隠語になっている。「ハイル・ヒトラー」という掛け声の頭文字はHHで、Hはアルファベットの8番目の文字であるからだ。なお他にもアドルフ・ヒトラーの頭文字「AH」も「18」という番号で表されることがあるという。

なお、『Gazzetta dello Sport』によれば、プラスゼリクは「8番が空いていなかったから88番にしただけ」だそうだ。

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よりにもよってポーランドの選手がナチス・ドイツの番号によって応援されるとはあまりにも皮肉な状況であるが…。

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