フィンク監督から見たSTVVの日本人選手たち

2017年11月から日本の大手ECサイトを運営するDMMグループが同クラブ経営権を取得してから多くの日本人選手を獲得しており、DF冨安健洋(イングランド1部アーセナル)、MF鎌田大地(イタリア1部ラツィオ)、MF遠藤航(イングランド1部リヴァプール)とビッグクラブでプレーする日本人選手を輩出してきた。

今夏はDF小川諒也、MF山本理仁、MF伊藤涼太郎、MF藤田譲瑠チマ、GK鈴木彩艶を新たに加えて8人の日本人選手がSTVVに所属している。

――現在所属している日本人選手についての評価を教えてください。

基本的に新しく加入した選手は、ヨーロッパのプレースタイルに慣れるには時間がかかると思っています。

まず中盤の3選手、伊藤選手、藤田選手、山本選手は全員すごくいい選手です。伊藤選手と藤田選手は、合流してから2、3週間ですぐにスタメンでデビューすることになりました。

伊藤選手はチームのプレーメイカー・10番として、最終的なラストパスも出せて、ゴールも取れる選手です。

藤田選手はボールを奪うことができる選手で運動量が豊富。

山本選手はボックス・トゥ・ボックスの選手で、すごくプロフェッショナル。いままで全ての試合で途中交代していますが、1度も悪いプレーはなかったです(今月6日取材時点)。

この3選手は冬明けぐらいから、さらに成長した姿を見せてくれるんじゃないかと思います。ただ、少しアダプテーション(順応、適応)に時間が必要じゃないかというのが(私の)意見です。

岡崎慎司選手は新しい日本人選手たちが環境に慣れる、プレースタイルに慣れるというところでも手助けをしてくれています。

鈴木選手については、彼が加入してくれたことがすごくうれしい。いままで見てきたGKの中でもすごくいいタレントで、日本だけじゃなくアジアを超えて世界的に見てもトップクラスの若いタレントじゃないかと思っています。最初はもちろんミスがあるかもしれませんが、(出場した)2試合はとても良かったです。

シュミット・ダニエル選手もすごくいいGKです。橋岡大樹選手が残留してくれてすごく嬉しいです。冬に(移籍市場で)出るかもしれませんが、素晴らしい選手です。

小川選手はまだ少し試合に出られていないですが、彼は昨シーズンプレーしていなかったことを考慮すると、もう少し時間が必要じゃないかと考えています。いいクロスを持っているので、環境に慣れたタイミングでチームを助けることはできるんじゃないかと思っています。