鹿島アントラーズは21日、ランコ・ポポヴィッチ氏の監督就任が決まったことを発表した。

ポポヴィッチ氏は1967年6月26日生まれの56歳。セルビア出身で2001年から指導者キャリアをスタートさせ、Jリーグでは過去に大分トリニータ、FC町田ゼルビア、FC東京、セレッソ大阪で指揮を執っている。

2022シーズン限りで町田の監督を退任したポポヴィッチ氏は、セルビア1部のヴォイヴォディナを指揮していたが、今月、岩政大樹氏の後任として鹿島行きが急浮上。再び日本で指揮を執ることになった。

以下は鹿島の監督就任が決まったポポヴィッチ氏のコメント。

「鹿島アントラーズという偉大なクラブからオファーをいただき、心の底からうれしく思いますし、非常に光栄です。今シーズンはヴォイヴォディナで素晴らしい時間をクラブ、選手たちと過ごしており、他のクラブに行くことは正直考えられませんでしたが、このオファーを受ける決断をしました。アントラーズという偉大なクラブで仕事ができることが、私にとってこの決断をした一番大きな理由です。ヴォイヴォディナの会長、強化部長、選手たち、チームにかかわるすべての方々に対し、私の決断を尊重してくれたことに心から感謝しています。アントラーズサポーターの皆さん、スタジアムに足を運びたいと思ってもらえるような、魅力あふれるエネルギッシュなチームを、フットボールを見せたいと思います!一緒に戦いましょう!」

大分時代にポポヴィッチ氏とともに仕事をした鹿島の強化責任者、吉岡宗重フットボールダイレクターは今回の招聘に関して以下のように語っている。

「今回、鹿島アントラーズの監督にランコ ポポヴィッチ氏を招へいすることとなりました。監督を決めるに際しては、今シーズン含めて近年の課題だった攻撃面のアップデート、そして、組織的に攻撃を組み立てることを重要視し、リストアップを進めてきました。ポポヴィッチ氏はアグレッシブかつ組織的なフットボールスタイルが強みで、短い時間での戦術落とし込みに長け、アントラーズの新監督に適任と考えております。ここ数年、タイトルを獲得できていない事実は非常に重く、監督交代が続いている状況も含めて、強化のトップとして責任を感じています。タイトル獲得はクラブの揺るぎない目標であり、来シーズン以降も変わりはありません。監督をしっかりと支え、選手たちが最大限の力を発揮するというアントラーズ伝統の強みを忘れず、優勝に向けて一丸となって戦ってまいります」

ポポヴィッチ氏の通訳は町田時代と同じ塚田貴志氏が務めるとのこと。

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前所属ヴォイヴォディナでコーチを務めていたミラン・ミリッチ氏、鹿島OBである中後雅喜氏のコーチ就任も発表されている。

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