前回に引き続き、3月3日に行われた代表戦のリポート。
まずは日本代表とグループリーグで対戦するオランダ代表がアメリカ代表と戦った注目の試合。
NETHERLAND
|
2
|
1-0
1-1 |
1
|
U.S.A.
|
---|
カイト(PK) フンテラール |
39' 73' |
得点者
|
88' |
ボガネグラ |
---|
選手交代 | |
---|---|
46' | フラール ← マタイセン |
46' | フンテラール ← ロッベン |
59' | ファン・デル・ファールト ← デ・ヨンク |
65' | ブラーフハイト ← v・ブロンクホルスト |
73' | アウェライ←ファン・ボメル |
80' | バベル ← カイト |
選手交代 | |
---|---|
33' | ビーズリー ← ホルデン |
46' | エドゥー ← トーレス |
62' | ペドヤ← ファインドリー |
69' | ピアース ← デメリット |
75' | ジョンソン← ドノヴァン |
85' | グッドソン ←ボーンステイン |
コンフェデレーションズカップではスペインも餌食となった、アメリカ最大の武器である「コレクティブなゾーンディフェンスからのカウンター」は完全に鳴りを潜めた。
その最大の理由は、オランダの両サイドを担うロッベンとエリアが与えた威圧感である。素早いパス交換と大きなサイドチェンジで動かされたボールの終着点は両サイドのアタッカ―。圧倒的な突破力でサイドを抉るそのプレイスタイルは、アメリカ守備陣のラインを下げさせ、持ち前の高い位置からのダイレクトプレイを封殺した。
“攻守両面で”打撃を与え得る強烈なその武器をいかに封じ込めるか。本大会で対戦する日本代表にとって、避けては通れない課題となりそうだ。
続いては、優勝候補同士の親善試合。攻撃のタレントの充実する両チームだが歩みは対照的。チームの骨子が決まりつつあるドイツは、クローゼ、ポドルスキという4年前からのコンビにゴメスの台頭とカカウの帰化というプラス要素。さらにはエジル、ミューラー、クロースなど若手の伸長が著しい。
ディエゴ・マラドーナという英雄のさじ加減次第のアルゼンチンの課題は1つ。“メッシの輝かせ方”である。伝説の選手への道を邁進するメッシをチームとして押し上げられるかが鍵。
GERMANY
|
0
|
0-1
0-0 |
1
|
ARGENTINA
|
---|
得点者
|
45' | イグアイン |
---|
選手交代 | |
---|---|
46' | ゴメス ← クローゼ |
67' | カカウ ←エジル |
67' | クロース ← ミューラー |
76' | シュヴァインシュタイガー ← ケディラ |
選手交代 | |
---|---|
47' | C・ロドリゲス ← エインセ |
57' | ブルディッソ ← デミケリス |
62' | テベス ←イグアイン |
92' | ボラッティ ←ベロン |
2006年W杯ベスト8の再戦はアルゼンチンに軍配が上がった。この試合での一番の注目点は、やはり新星トーマス・ミュラーであった。ポドルスキ、エジルと共に1.5列目で起用された新星は、代表デビュー戦とは思えぬハイパフォーマンスを披露。本大会でのメンバー入りの可能性も急上昇した。
しかし、最終的に話題をさらったのはレアル・マドリーで絶好調を維持しているイグアイン。イージーゴールではあるが、この日、両チーム合わせて唯一のゴールを奪った。テベス、アグエロ、ディエゴ・ミリートらを抑え、メッシのパートナー一番手として当確しつつある。