最下位に低迷するリヴォルノ。この状況を受けてスピネッリ会長は指揮官の交代を決断したようだ。5日、クラブから発表された内容は、セルセ・コズミを解任し、後任にはジェンナーロ・ルオートロを据えると言うものであった。
ジェンナーロ・ルオートロと言えば、セリエAファンならご存知かと思うが、かつてリヴォルノでプレーし、いぶし銀のクルソーレとして活躍したジョカトーレ。この起用に関しては、ティフォージも好意的に見てくれているはずだ。
だが、今シーズン開幕直後にリヴォルノが見せた、開幕ダッシュならぬ、開幕スリップを覚えているだろうか。
これと言った戦術もなく、攻守に渡ってセリエBレベルの試合内容を展開したリヴォルノは、1節のカッリャリ戦から、8試合で3分け5敗という散々な結果に終わったのだが、この時の監督は何を隠そうジェンナーロ・ルオートロである。(注釈1)
その彼が指揮を執ったところで、現在のチーム状態が劇的に上向くかどうかと言われれば疑問符が付く。そもそも今シーズンのリヴォルノは戦力が不足していた感が否めないその中でも独り気を吐き、シーズン前半MVP級の活躍をしたアントニオ・カンドレーヴァを、冬のメルカートで失ったところでリヴォルノの09/10シーズンは終わってしまったのかもしれない。そのカンドレーヴァを獲得したユヴェントスのシーズンも終わりかけてはいるが・・・。
話を戻すと、リヴォルノがセリエA残留と言うノルマを達成するためには、カピターノであるクリスティアーノ・ルカレッリが2度目の覚醒をした上で、シーズン終了までの残り6試合全てで白星を挙げることが必要不可欠。ビッグクラブとの対戦を全て済ませている点は、不幸中の幸いではあるが・・・。
(注釈1)正確には監督ライセンスを持っていなかったため、ヴィットーリオ・ルッソ監督のアシスタントという形をとっていた。