開幕の日、グループAの2試合は共にドローでした。大会2日目は優勝候補のアルゼンチンとイングランドがそれぞれのグループでの初戦を迎えます。

【Match 4】 韓国 VS ギリシャ

アジアの先陣を切って大会に挑むのは“アジアの虎”こと韓国代表!今大会の韓国代表は欧州をはじめ国外でプレーする選手を抱えており、史上最強の呼び声が高いチームに仕上がっています。大会前の親善試合でも好調を維持。日本代表も完膚無きままに叩きのめされました。日韓大会のベスト4を再現する様な快進撃を見せられるでしょうか?

韓国のエースはマンチェスター・ユナイテッドのパク・チソン。ユナイテッドでのプレー同様に、守備のハードワークから攻撃に絡むプレーを見せてくれるでしょう。フランスのモナコで10番を背負うパク・チュヨン、セルティックでプレーするキ・ソンヨンなど、国外で主軸としてプレーする彼らが織り成すハーモニーに期待大です。GKのイ・ウンジェは今大会開始前の集計で32チーム中最多の代表キャップ数保持者です。イ・ジョンス、キム・ホギョンら現役Jリーガーを始め、日本でのプレー経験のある元Jリーガーも多数在籍しています。隣国の友人にも日本からエールを送りましょう!

対するギリシャ代表は、直前の親善試合では芳しくなく、北朝鮮代表との親善試合では川崎フロンターレのFWチョン・テセ選手に2ゴールを奪われています。しかし、2004年は欧州王者に登りつめた彼ら。6年前と代わらず、堅守からの速攻やセットプレーから得点を奪うオートマティズムを有しています。“キング・オットー”ことオットー・レーハーゲル監督は「新・ギリシャ神話」の続編を用意してるやもしれません。チームを牽引するのはEURO2006の優勝経験者ですが、期待が集まるのはブンデスリーガで得点王経験を有するFWのテオファニス・ゲカス。3トップの中央でチャンスを狙い続けるでしょう。

【Match 3】 アルゼンチン VS ナイジェリア

大会2日目にして世界最高の選手が登場します!アルゼンチン代表のリオネル・メッシです!!昨年のバロンドール受賞者は2009-2010シーズンも絶好調でした。バルセロナのリーガ・エスパニョーラ2連覇に貢献。リーグ戦で34ゴールを奪い、ヨーロッパ・ゴールデンシュー(欧州得点王)を獲得しました。アルゼンチンといえば、ディエゴ・マラドーナ監督も注目を集めています。伝説の選手が監督を務める事で、代表チームは恥ずかしいプレーをすることができません。守備面に不安を抱えていますが、補って余りある攻撃陣。メッシ、テヴェス、イグアイン、アグエロ、ディエゴ・ミリート、パレルモのFW陣に、アンヘル・ディ・マーリア、ホナス・グティエレス、マキシ・ロドリゲス、ハビエル・パストレらが絡みみます。4年前よりも成熟した攻撃陣は大会屈指です。

対するスーパーイーグルスことナイジェリア。本大会出場権を掴むまでは苦戦の連続ですが、高い身体能力を誇る攻撃陣は健在。一瞬のスピードを有するオバフェミ・マーティンスや、ラストダンスに挑むエンワンコ・カヌなど、多士済々の攻撃陣がスピーディな攻撃を展開します。スウェーデン代表を10年にわたり指揮したラーシュ・ラーゲルベック監督の手腕にも期待です。

共に攻撃型のチームの対決となる本日の第2試合。得点の予感が漂います!

【Match 5】 イングランド VS アメリカ

日本時間深夜の試合でサッカーの母国からイングランド代表が登場します。優勝候補イングランドの初戦はサッカー不毛の地と呼ばれながらも着実に実力をつけてきたアメリカ代表です。

イングランド代表は優勝請負人ことファビオ・カペッロ監督に率いられ、EURO2004予選敗退から見事に復活。勝利に徹するサッカーで2度目の頂点を狙います。エースFWのウェイン・ルーニーは昨季も絶好調。エリア内外で非常に危険な存在に成長しました。今大会の得点王候補の一人でしょう。また、フランク・ランパード、スティーヴン・ジェラード、ジョン・テリー、アシュリー・コールらは年齢的にも最高の状態で挑める最後のワールドカップ。悲願の優勝へ向け好発進を切りたい所です。

アメリカ代表は近年着実に成長してきたチームの1つです。各選手が高いフィジカル能力を持ち、切れ味鋭いカウンターが武器です。昨年のコンフェデレーションズカップでは、欧州王者スペインを破る大金星を挙げて準優勝を果たしました。近年では欧州で活躍する選手が増えましたが、個々の選手よりもチームとして結束力は大会屈指と言えるでしょう。野球、バスケ、ホッケー、バレーなど、他のチームスポーツ同様に、サッカーの代表チームも身体能力とチームワークで勝利を狙います。

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