15日に行われたロシア・プレミアリーグ第9節、FCクリリヤ・ソベトフ・サマラ対スパルタク戦でサマラにあるメタルルグ・スタジアムは大荒れとなった。スタンドのイスやペットボトルなど物が飛び交い、サポーター同士が殴り合うなどして多数の負傷者が出る大乱闘が発生。20人以上が病院へと搬送され、警察は121人のスパルタク サポーターを拘留した。
サマラの警察当局によると、一部のスパルタク サポーターは4台のロケットランチャーを含め、72個もの火炎装置を使用したという。事態を鎮圧するため警官隊が消火器を用いた(催涙ガスの使用は否定)こともあって試合は8分間中断された。
他方、スパルタクのファンフォーラムなどでは試合運営者の不手際が指摘されている。この試合では飲料メーカーのキャンペーンが行われていて、ソーダ入りのブラスチック製ペットボトルが配布されていたのだ。(映像でも空中を飛び交う多数のペットボトルが確認できる。ペットボトルについては4つ目の映像を参照)
この大乱闘でスタジアムのイス2,143席が破損し、その被害額は数万ドルに及ぶという。さらに試合前には食料品店で窃盗に及んだスパルタク サポーターが逮捕される事件もあった。
試合に勝利したスパルタクの指揮官カルピンも没収試合になり兼ねない行為に対し不快感をあらわにしたように、7年後にW杯開催を控えるロシアにとってなんとも悩ましい問題といえそうだ。
【1分前後に問題のペットボトルの映像】
(筆:Qoly編集部 I)