22日、ヤロスラヴリのスタディオン・シンニクで2010-11のロシアカップ決勝が行われ、2-1でアラニア・ウラジカフカスを下したCSKAモスクワが2年ぶり6度目の優勝を果たした。
13分にドゥンビアのゴールで先制したCSKA。昨季プレミアリーグから降格した2部のアラニアが相手ということでこのまま試合を優位に進めるかと思われたが、ベスト32:0-0でPK戦勝ち、ベスト16:0-0でPK戦勝ち、準々決勝:相手チーム(サトゥルン)が解散したため不戦勝、準決勝:0-0でPK戦勝ちという過程で決勝にたどり着いた、“ミラクル・アラニア”は23分にブラジル人のネコが同点弾を決め、ゲームを振り出しに戻す。
なかなかアラニアの守備を破れないCSKAは65分、ザゴエフに代えて本田を投入。すると、そのわずか4分後、本田が右サイドを突破し、右足でクロス。これをドゥンビアが合わせて再びリードを奪った。準決勝のスパルタク・モスクワ戦に続き、元Jリーガーのホットラインで生まれた貴重なゴール。決勝まで無得点のアラニアにとって2点目というのは絶望的なほど重く、結局これが決勝点となった。
試合後の表彰式の様子。
本田はクラブで初のタイトル獲得。ラヴもカメラ目線で祝福。
しかし、昨今の時流のせいか、これで「めでたしめでたし」とはいかなかった。興奮冷めやらぬ選手たちはスタジアムでファンと喜びを分かち合った後、ロッカールームで“二次会”を開始。優勝トロフィーにシャンパンを注ぎ、文字通り勝利の美酒を味わっていたのだが…
ロシアのメディアによると、チェコ代表のネツィド(身長190cm)が頭上に掲げようとしたトロフィーを誤って落としてしまったらしく、カップがポッキリと折れてしまったのだ!
双子のベレズツキ兄弟にはちょうど良かった?
スペインのコパ・デル・レイ、オランダのエールディヴィジに続き、またしても訪れたトロフィーの受難。もはや偶然とは言えないこの流れ。「乗り遅れるな、このビッグウェーブに」とばかりに、果たして次はどこの国でトロフィーは落下するのだろうか?
(筆:Qoly編集部 O)