オランダ代表MFヴェスリー・スナイデルの周辺が騒がしくなっている。マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティの両クラブに加え、チェルシーも獲得に本腰になっていると言われている。

ユナイテッドはポール・スコールズの引退により後継者探しの必要性を迫られている。シーズン中から数多の後継候補の名前が浮上しているが、もっとも噂に上ったのはスナイデルの名前だった。既に4月にユナイテッドが代理人に接触したと言われているが、代理人は噂を否定している。週給20万ポンド以上と言われるスナイデルの給与を支払う準備や移籍金は出来ていると言われており、ベテランの引退により変革期に突入するユナイテッドにとっては是が非でも獲得したい人材だろう。

チーム史上初のCL出場を果たすシティは今夏も尽きることない資金を背景に、大物選手の獲得を進めているのは周知の事実だ。昨年もスペイン代表のダビド・シルバやコート・ジボワール代表のヤヤ・トゥレの獲得に成功。チームのクオリティは年々上昇しており、スナイデルを加える事はチームの更なるグレードアップを意味するだろう。

アブラモヴィッチ氏率いるチェルシーもスナイデル獲得に興味を示すクラブである。『コッリエレ・デッロ・スポルト』紙によればチェルシーは既にインテルとコンタクトを取っていると言われている。モラッティ会長も選手取引を含めたトレードならば考慮すると見られている。これに対し、チェルシーはフローラン・マルダ、マイケル・エシエンとの交換トレードをオファーしたと見られ、モラッティ会長も両名を好んでいるという。最終的にはレオナルド監督が受け入れるかどうかが争点とも言われている。

しかし、インテルの10番は本当に移籍するのであろうか。3冠の立役者は2010-2011シーズンもチームの核であった。出場した試合と出場しない試合ではチーム状態に大きな違いがあり、スナイデルによって勝利した試合やスナイデルによって救われた試合は数多く存在した。1月にウシーヌ・ハルジャを獲得しているが、スナイデルの後釜に据えるには心許なく、ベテランのデヤン・スタンコヴィッチに頼る事はないだろう。チェルシーが提示した交換要員はワールドクラスの選手ではあるが、スナイデルの後釜というキャラクターではない。先日噂に浮上したカカとマイコンのトレードや、獲得を狙っていると噂されていたハビエル・パストーレなどを引き入れない限りはスナイデルを手放す事はギャンブルと言って良いのではないだろうか。しかし、裏を返せば彼らを獲得した場合はスナイデル放出の可能性が強まるとも考えられる。シーズン中「来季もインテルで」と発言していたスナイデルの周辺は、非常に騒がしくなっている。

(筆:Qoly編集部 L)

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