正式にオファーはないが、「欧州に行きたい」
先月末、フランス1部リーグのオリンピック・マルセイユから30万ユーロでのオファーを受けたと言われた、レバノン代表FWハサン・マートゥク。彼はザ・ナショナル紙の取材に対して、正式なオファーは貰っていないとしながらも、欧州でのプレーは夢だと語った。
「マルセイユのスカウトが来ているのは知っている。しかし、正式にオファーを貰ってはいないんだ。ただ、もしフランスに移籍できたのなら素晴らしいことだね。欧州でプレーする事は私の夢だから。
私はUAEのようなプロのリーグでプレーすることが大切だと思っている。だから、昨年レバノンから移籍してきたんだ。ここで多くのことを学んだ。来シーズンもプレーする準備はある。フランスに移籍が可能なら喜ぶけど、そうならなかったらアジマンに留まって4月までプレーするよ。
まあ、一つだけ言えるのは、欧州に移籍するか、アジマンにいるか、そのどちらかしか選択肢はないよ。僕の頭の中にはね」
ハサン・マートゥクはベイルート生まれの24才。国内リーグではアル・アヘドで活躍し、120試合で89ゴールと高い得点率を誇り、2011年にはレバノンリーグMVPに輝いた。若くしてフル代表にも定着し、2014年ワールドカップアジア予選でも4得点をあげている。
センターフォワードとしてデビューしたが、その後は両サイドでウイングも務めている。前線であれば全てのポジションをこなすことが出来るストライカーだ。
昨年9月により高いレベルでのプレー環境を求めて、UAE1部リーグのアジマンにレンタル移籍を決断。デビュー戦となったエティサラット・カップのアル・ナスル戦で2得点をあげ、早くもチームの中心となっている。
レバノン代表監督のテオ・ベッカーは彼に対して「10年で一人の逸材。替えの効かないタレントである」とコメントしており、かのディエゴ・マラドーナも最近「素晴らしいプレーヤーだ」と高く評価している。
(筆:Qoly編集部 K)