今月に入り、イギリスの人気Webサイト『caughtoffside』は、「2011/12シーズン版、プレミアリーグベストプレーヤートップ10」をポジション別に挙げているが、前回のストライカー編に続き、今回は意外な人選も目立ったサイドバック編を紹介しよう。

第十位 レイトン・ベインズ(エヴァートン)

シーズンを通じて計算のできるプレーを見せてくれるイングランド左サイドバックは、今季も安定感に満ち溢れていた。アシスト数はここまで2と物足りないが、4シーズン連続となる30試合以上の出場記録は見事。マンチェスター・ユナイテッドから強い関心を抱かれていると噂される実力者は、今夏の移籍市場でも話題を提供するかもしれない。

第九位 ブノワ・アス=エコト(トッテナム)

左右非対称のスパイクを履き左サイドを躍動する、アフリカ屈指のサイドバックは今季キャリアハイとも言えるシーズンを過ごした。プレミアリーグの全試合で先発出場を果たすと、その多くの試合でハイレベルなパフォーマンスを披露。2ゴール5アシストと、数字の面でも自身最高記録を達成。

第八位 ラファエウ(マンチェスター・ユナイテッド)

出場機会は決して多かったとは言えず、このランクインには疑問符が残るかもしれないが、選考者はそのプレー自体を高く買ったのだろう。激しいタックルでボールを奪うだけではなく、テクニカルでアグレッシブな攻撃参加で決定機も演出(5アシスト)。来季はフルシーズンでの活躍が期待されるところ。

第七位 マイカー・リチャーズ(マンチェスター・シティ)

潜在能力の高さだけが先行する時期もあったが、今季はそのポテンシャルと実力の差が大きく縮まったシーズンとなった。他を圧倒する超人的なフィジカルの持ち主ではあるが、決して力任せではなく理に適ったプレーを選ぶことも可能であり、今後の成長次第では、「イングランド史上最高のライトバックになり得る」との声も。

第六位 アンヘル・ランヘル(スウォンジー)

今季のスワンズは、各ポジションに期待以上の力を発揮したプレーヤーを揃たが、このスペイン人右サイドバックもその一人。強靭なフィジカル、スピード、スタミナを兼ね備えるだけではなく、技術面でも不安を見せることはなかった。シーズン終了後にはプレミアのビッグクラブから触手が伸びるか。

第五位 ダニー・シンプソン(ニューカッスル)

かつて「ギャリー・ネヴィルの後継者」として注目された、マンチェスター・ユナイテッド育ちのサイドバックは、ニューカッスルで不動の地位を確立。恵まれたスピードとスタミナ、そしてクレバーなカバーリングは、あらゆるゲームで冴えわたり、シーズン序盤には首位争いを演じたチームを支えた。

第四位 ホセ・エンリケ(リヴァプール)

この順位付けに関しては賛否両論が起こるかもしれないが、リヴァプールにおける新加入組の中でベストな働きを披露してくれたのは間違いなく彼であろう。守備ではソリッドに、攻撃ではアグレッシブに行くその姿勢は、ニューカッスルからリヴァプールに身を移しても変わることはなかった。

第三位 パトリス・エヴラ(マンチェスター・ユナイテッド)

ルイス・スアレスとの一悶着で各方面から批判を受けたが、左サイドバックのプレーヤーとしては今季最高クラスの出来であったことは言うまでもない。経験に裏打ちされた確かな攻撃参加に鋭いタックル。そして、強いキャプテンシーでチームを牽引した。

第二位 ヨン・アルネ・リーセ(フラム)

選考者であるクリス・スミスも「驚きのチョイスに感じるだろう」と語るように、二位という順位には疑問点は残るが、かつてリヴァプールで一時代を築いたノルウェーの大砲がフラムにもたらした功績を考えれば、ランクイン自体には問題なしか。4シーズンぶりとなるプレミアリーグ復帰にも全くの不安を見せず、攻守両面で魅力的なプレーを見せてくれた。

第一位 カイル・ウォーカー(トッテナム)

PFA年間ベストイレブンと最優秀若手賞のダブル受賞に成功した俊英が今ランキングでも堂々一位に。シーズン終了後には、EURO2012本大会メンバー入りを懸け、フィル・ジョーンズ、マイカー・リチャーズらと争うことになりそうだが、この勢いでスタメン奪取を叶えられるかに注目が集まる。

(筆:Qoly編集部 T)

センターバック編

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