【更新内容】 5月30日のテストマッチ、アイスランド戦のフォーメーションを追加
モデルチェンジを果たした“新生スウェーデン”
スウェーデンは、2000年から代表チームを率いてきたラーシュ・ラーゲルベック監督が(2004年までは共同監督)南アフリカW杯の予選敗退を受けて退任。後任にはスウェーデン、デンマーク、ノルウェーという北欧各国のクラブチームで実績を残してきたエリック・ハムレンが指名された。
ハムレン監督が最初に直面したのが、大黒柱であるズラタン・イブラヒモヴィッチの離脱。一時は代表引退も噂されたが、ハムレン監督は彼が不在の間に着々とチーム作りを進め、トイヴォネン、バイラミ、ヴェルンブローム、ルスティグといった若手を積極的に起用した。すると、イブラヒモヴィッチも新チームに明るい未来を感じたのか、半年ほどで代表へ復帰。迎えた今予選ではグループ1位のオランダに次ぐ8勝2敗の成績を残し、各グループ2位の中で最も良い成績を収めたためプレーオフへ進むことなく、4大会連続のEURO出場を決めた。
スウェーデン代表といえば近年はシステマチックな4-4-2が特徴の、どちらかというと守備のチームという印象が強かったが、ハムレン監督は4-2-3-1のシステムでポゼッションを重視した攻撃的なスタイルへと変更。イブラヒモヴィッチは現在のチームに明らかに居心地の良さを感じており、若手を引っ張る“兄貴分”としてピッチ外でも頼りになる存在だ。監督も彼の長所を最大限に生かすべく、2月のクロアチアとの親善試合ではトップ下のポジションを用意。よりボールに触る自由を与えた結果、イブラヒモヴィッチが全得点に絡む形でアウェイながら3-1の快勝を収めている。
14日に発表されたEURO2012の登録メンバー23名は以下の通り。一番のサプライズとなったのは、今季フェイエノールトで20ゴールをあげた20歳のストライカー、グイデッティの落選。ただ、これはどうやら故障が原因のようだ。一方、予選で不動のスタメンだったもののクラブで出場機会を失い、立場が危うくなっていた攻撃的サイドバックのルスティグは無事メンバー入り。意外性とダイナミズムにあふれる彼の攻撃参加は右サイドの大きな武器となるだけに、なんとか本大会までに試合勘を取り戻してほしいとハムレン監督も願っていることだろう。
# | 名前 | 所属クラブ | 生年月日 | 身長/体重 |
---|---|---|---|---|
GK | ||||
1 | アンドレアス・イサクソン (Andreas Isaksson) |
PSV (NED) |
1981/10/03 | 199/86 |
12 | ヨハン・ヴィラン (Johan Wiland) |
コペンハーゲン (DEN) |
1981/01/24 | 188/78 |
23 | ペル・ハンソン (Par Hansson) |
ヘルシンボリ | 1986/06/22 | 185/86 |
DF | ||||
2 | ミカエル・ルスティグ (Mikael Lustig) |
セルティック (SCO) |
1986/12/13 | 189/77 |
3 | オロフ・メルベリ (Olof Mellberg) |
オリンピアコス (GRE) |
1977/09/03 | 186/81 |
4 | アンドレアス・グランクヴィスト (Andreas Granqvist) |
ジェノア (ITA) |
1985/04/16 | 192/84 |
5 | マルティン・オルソン (Martin Olsson) |
ブラックバーン (ENG) |
1988/05/17 | 178/81 |
13 | ヨナス・オルソン (Jonas Olsson) |
WBA (ENG) |
1983/03/10 | 193/84 |
15 | ミカエル・アントンソン (Mikael Antonsson) |
ボローニャ (ITA) |
1981/05/31 | 189/80 |
17 | ベーラング・サファリ (Behrang Safari) |
アンデルレヒト (BEL) |
1985/02/09 | 184/73 |
MF | ||||
6 | ラスムス・エルム (Rasmus Elm) |
AZ (NED) |
1988/03/17 | 184/75 |
7 | セバスティアン・ラーション (Sebastian Larsson) |
サンダーランド (ENG) |
1985/06/06 | 178/70 |
8 | アンデシュ・スヴェンソン (Anders Svensson) |
エルフスボリ | 1976/07/17 | 180/78 |
9 | キム・シェルストレーム (Kim Kallstrom) |
リヨン (FRA) |
1982/08/24 | 181/79 |
16 | ポントゥス・ヴェルンブローム (Pontus Wernbloom) |
CSKAモスクワ (RUS) |
1986/06/26 | 187/87 |
18 | サムエル・ホルメン (Samuel Holmen) |
イスタンブールBB (TUR) |
1984/06/20 | 178/70 |
21 | クリスティアン・ヴィルヘルムソン (Christian Wilhelmsson) |
アル・ヒラル (KSA) |
1979/12/08 | 177/68 |
FW | ||||
10 | ズラタン・イブラヒモヴィッチ (Zlatan Ibrahimoviト〟j |
ミラン (ITA) |
1981/10/03 | 195/95 |
11 | ヨハン・エルマンデル (Johan Elmander) |
ガラタサライ (TUR) |
1981/05/27 | 188/84 |
14 | トビアス・ヒセン (Tobias Hysen) |
IFKヨーテボリ | 1982/03/09 | 180/81 |
19 | エミル・バイラミ (Emir Bajrami) |
トゥウェンテ (NED) |
1988/03/07 | 178/77 |
20 | オラ・トイヴォネン (Ola Toivonen) |
PSV (NED) |
1986/07/03 | 191/74 |
22 | マルクス・ローセンベリ (Markus Rosenberg) |
ブレーメン (GER) |
1982/09/27 | 185/80 |
フォーメーション
(筆:Qoly編集部 O)