Denmark
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2
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1-2
1-1 |
3
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Portugal
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ベントナー ベントナー |
41' 80' |
得点者
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24' 36' 87' |
ペペ ポスティガ ヴァレラ |
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デンマークとポルトガル、予選の再戦となったカード。互いにとても攻撃的というわけではなかったが得点の取り合いとなり、2-3でポルトガルが競り勝った。
まず特徴的なプレーを仕掛けてきたのはデンマーク。戦術は非常に分かりやすく、エリクセンも含めてまず左寄りに展開し、モウティーニョ、メイレレス、ヴェローゾの3枚を引き付けて、サイドチェンジを狙う。大きく開いたスペースでコエントラォン+守備意識の低いロナウドの2枚にロンメダール+ヤコブセンをぶつけて崩すというものだった。ただし、これは劇的には機能しなかった。
立ち上がりのポルトガルは、攻撃面でのサポートが遅くボールは繋がらなかったが、守備面では比較的しっかりプレーできていたからだ。一発で逆サイドに展開させない厳しいチェック、ヴェローゾが頻繁にサイドに流れてカバーするサポート、そしてコエントラォンがロンメダールから大きく離れずにマーク。そのため、どうしてもマイナス方向へのショートパスでのサイドチェンジが多くなり、大きなスペースを突けるほどのスピードがなかった。
そこでチャンスを掴んだのがポルトガル。序盤は選手がフレキシブルに動かず、上述のようにサイドに入ったときのサポートが遅く、選手の距離が遠かった。そのためボールが繋がらず、ロングボールも多かった。しかし10分くらいからロナウドが頻繁に中に入って中盤を圧縮し、サポートの距離を改善させた。
そして24分にCKからペペのヘディングで先制し、36分にナニの折り返しをポスティガが合わせて2点目。前半のうちにポルトガルは2点のリードを奪った。
しかし、デンマークも黙って機能しないままでいたわけではなかった。2失点目を受ける前後から、ロンメダールがサイドに張るというよりコエントラォンを引きつける囮の動きをし、ヤコブセンがサイドチェンジのターゲットになる形に変更していた。
それが41分の得点を導く。その通りの形でサイドチェンジが右に通り、受けたヤコブセンがドリブルで仕掛けてパス。ヤコブ・ポウルセンがクロスに持ち込み、クロン=デリがヘディングで折り返し、ベントナーがゴールに押し込んで1点差に詰め寄った。
後半のデンマークはおそらくポルトガルが守ってくると考えてか、序盤の戦術をある程度捨てて、ピッチ全域でサポートを入れてボールを保持し、攻撃を組み立てた。
それはあまり機能せず、むしろ前半より攻めの怖さが減少し、カウンターへの脆弱さを露呈していたのだが、60分にロンメダールが負傷したことで入ったミケル戦のドリブル突破が効果的に働き、それが前にボールを持って行ける要因となった。
そして80分という時間で同点に追いつくことに成功する。形はむしろ前半狙っていたものであった。左で作ってヤコブ・ポウルセンがキープからサイドチェンジ。ヤコブセンがスペースに上がってクロスを放り込むと、ペペがマークを外したことでフリーとなっていたベントナーがヘディングでゴールに決めた。
だが、これで試合は終わらなかった。ロナウドが何度も決定的なカウンターの場面を外し続けていたため沈黙していたポルトガルの攻めが、ようやく結果に結びついたのである。87分、左サイドからのコエントラォンのクロスをヴァレラがボレー。一発目が空振りに終わったが、バウンドしたところを逆の足でシュートし、ゴールに叩き込んだのである。この結果スコアは2-3となり、ポルトガルに勝利が転がり込んだ。
デンマークは90分を通して多くの手を打ったが、常にそれが100%完成せず、怪我人も続出した。逆にポルトガルはそこまで細かい戦術はなかったようだが選手の判断がカバーし、ロナウドのシュートミスと最終ラインのマークミスは逆に足を引っ張った。
どちらにとっても「上手く行った」という試合ではなかったと思われるが、その中でより運があったのがポルトガルだったということではないか。
【マッチフルハイライト】
(筆:Qoly編集部 K)