Sweden
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2
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0-1
2-2 |
3
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England
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ジョンソン(OG) メルベリ |
49' 59' |
得点者
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23' 64' 78' |
キャロル ウォルコット ウェルベック |
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この試合、負ければ敗退が決まるスウェーデンはややスロースタート。4-4のブロックを早めに作り待ち構える守備は以前のチームの姿に近く、消極的な姿勢が目立つ。一方のイングランドは、前のフランス戦で元ドイツ代表のバラックが「ゴール前にバスを3台止めておくような」と評した守備的戦術から一転、しっかりと繋いで攻撃をビルドアップ。特に1.5列目に入ったウェルベックの柔軟なポジショニングが効いており、スウェーデンは彼をなかなか掴まえられない。
最初の得点が生まれたのは23分。右サイドでボールを受けたジェラードに対してスウェーデンはプレッシャーをかけられず、ジェラードはほぼフリーの状態でアーリークロス。この精度の高いクロスをリヴァプールのホットラインであるキャロルがダイナミックに合わせ、イングランドがフランス戦に続き先制点を奪う。その後、スウェーデンも多少前に出るようになったが、コンディションが悪いのか全体的に動きは重く、イブラヒモヴィッチの圧倒的な個人技ばかりが目立つ展開。試合はイングランド優勢のままハーフタイムを迎えた。
後半は開始からスウェーデンが本来の積極性を取り戻したこともあり、点の取り合いへ。49分にセットプレーから最後はメルベリのシュートがジョンソンに当たり同点弾が決まると、さらに59分、ラーションのフリーキックを再びメルベリが合わせて逆転。セットプレーに強いイングランドだが、この場面ではメルベリをフリーにしてしまった。
イングランドは61分、ミルナーに代えてウォルコットを投入し、反撃開始。64分にコーナーキックのこぼれ球をウォルコットがミドルレンジから決め同点とし、78分には再びウォルコットが自慢のスピードで縦へ抜け出してマイナスのクロス。難しいボールだったがウェルベックが巧みにヒールで合わせ、結果的にこれが決勝点となった。
シーソーゲームを制したイングランドは、ルーニーが出場停止の間に勝ち点4を稼ぐことに成功。エースが戻ってくるグループステージ最終戦、開催国ウクライナを相手に引き分け以上でベスト8進出が決まる。一方、2連敗のスウェーデンはこれで敗退が決定。ハムレン監督の下でチームは攻撃サッカーを掲げてきたものの、今大会では核となるべき縦のライン、エルマンデルとシェルストレームが不調で残念ながら“イブラヒモヴィッチ依存症”から脱することはできなかった。最終戦はフランスと対戦する。
(筆:Qoly編集部 O)