Japan
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1
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0-0
1-1 |
1
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New Zealand
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杉本健勇 | 71' |
得点者
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94' | ルーカス |
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ロンドン五輪に挑む日本代表が発表されてから一週間、国立競技場で開催された壮行試合はニュージーランドU-23代表相手に1-1の引き分けとなった。
海外組の宇佐美、酒井高徳をチーム都合により、オーバーエイジ(OA)の吉田は怪我上がりのため大事をとって休ませ、ロンドン五輪に向う15名+バックアップメンバーで挑んだ関塚JAPAN。試合は前半当初から俄然日本ペースで進む。清武、大津、東を中心にパスを回すとニュージーランドの守備陣はマークについていけず、完璧に崩した形となった。しかし、日本代表は迎えたチャンスをなかなかものにできず、0-0で前半を終える。
ニュージーランドは前半35分過ぎに日本代表のパスミスからスメルツが抜け出してシュートをするなど少ないチャンスはあったが、2010年W杯と同じく守備からのカウンターに全てをかけるスタイルを崩さなかった。前線のスメルツを残す以外はほぼ全員が引きこもり、主将であるネルセンを中心に守りきるという彼ららしいスタイル。再三に渡って崩されながら、ばたつき感は少なかった。左サイドのホッグは守備を崩されることも多かったが、少ないチャンスでは彼が上がることでバルバルセスが中に入り、予選で見られた様な3バックに近い陣形へとシフトすることもあった。
対する日本は後半にメンバーチェンジをして攻撃のオプションをチェック。そして71分、左サイドバックで起用された徳永が中へ切れ込み強烈なミドルシュートを放つと、GKがこれをキャッチできず、途中出場したFW杉本がこぼれ球を押し込み待望の先制点をゲットする。ところが、後半アディショナルタイム、守備陣のパスミスから最後はニュージーランドのルーカスがフリーできっちりと決め、まさかの同点。結局、2010年W杯でも無敗で終えた“ニュージーランド・マジック”にはまってしまった格好となった。
山崎、米本といった五輪には出られないバックアップメンバーを投入するという賛否ありそうな選手交代、綺麗な崩しはあるが意外性やリスクをおかした攻撃がなく、決めるべきところで決められない日本サッカーらしい欠点が出たともいえる試合。そうした批判も勝利してさえいれば抑えられただけに、次のベラルーシ戦で奮起を期待したいところだ。
(筆:Qoly編集部 Q)