今月26日にロシアはグロズヌイで行われたテレク・グロズヌイ対アムカルのユースの試合でショッキングな出来事が起きた。
試合終了を告げるホイッスルが鳴った直後、副審ムサ・ケディロフがアムカルユースのDFイリヤ・クリクマラを突き飛ばした挙句に蹴りを入れる暴挙にでた。
『Reuters』によれば、18歳のクリクマラは「主審が試合終了のホイッスルを鳴らし、ベンチに戻ろうとした時、 突然誰からが後ろからやってきて僕をグラウンドに叩きつけ、僕を蹴り殴り始めた」、 「テレクの選手もその攻撃に加わった。誰かにノドを掴まれ、もう一人には殴られ、顔からは出血した。 ありがたいことにチームメイトたちは僕を助けにきてくれた。テレクのヴラソフには特に感謝している。 僕らはサンクトペテルスブルグのユースの頃からの知り合いで、彼は僕を助け出してくれた」と述べたという。
一方、ケディロフがこのような暴挙に出た理由は試合中にクリクマラが何度も彼や彼の家族を侮辱する発言を行っていたからだと『lifenews』などでは伝えられている。 ただ、それについてクリクマラ自身は「僕たちはジャッジに満足していなかったので、“言葉"は飛び交ったけど、彼や彼の母親に対する個人的なことは何一つ口にしていない。 僕はチェチェンの人達が神経質なのは分かってる」と否定している。(※試合が行われたグロズヌイはチェチェン共和国の首都)
今回の行為によってケディロフは審判資格をはく奪(lifetime ban)された模様。