その(1) 、その(2)に続いて、『DTlux』でのフアン・マタのインタビュー。
Q.チェルシーのロッカールームではまだ“Jonny Kills”(Juan Mataの直訳)ってニックネームで通ってる?
(笑)今はそうでもないかな。スターリッジが僕のことをそう呼ぶことが多かったんだけど、彼はリヴァプールに行ってしまったからね。 他のみんなはスペイン語でJuanって呼んでるよ。うーん、みんなやろうとはしてるけど、きちんと発音できる人はそんなに多くないね。ほぼ全員が英語の数字“One”みたいに言うんだ。彼らが”Jota”(スペインの民謡)のサウンドを発音するのは無理だね!
Q.有名選手としてパニックを起こさずロンドンの街に行くことはまだできる?
あぁ、問題ないよ。今はより多くの人に認知されるようになったと言うことはできる、たぶんここに来て2年目になったからね。でも、フットボーラーにとってこの街は他よりもリラックスできるんだ。 まず(街の規模が)とても大きいし、多くの人がフットボールをフォローしてるわけでもないからね。だから、スペインにいるよりも普通の生活を送ることができるんだ。
Q.そうすると、(チェルシーで)成功してるのに、気付かれることなく行けることがまだあるんですね?
だいたい可能だよ。大好きなソーホーやカムデン・タウンにも行っても、誰も気づくことはないだろうね。中心街に行って散歩のために歩き回ることもできるし、まったく騒ぎにもならずに公共交通機関も使えるよ。 ラッシュアワーのために車での移動が無理で地下鉄を使って中心街に行く時にたまに気付いて挨拶をする人はいるけど、不快な気分にさせられることはまったくないね。とてもリラックスして、友達としゃべりながら行くことができるんだ。
Q.フットボーラーは郊外で暮らす傾向が強いけど、あなたはロンドンの中心部に住んでいますね。なぜですか?
(中心街)よりも静かなので、子供のいる選手は大抵郊外に暮らすね。その人のいるキャリアの段階によるよ。 僕はまだ若いので、自分が住んでいる場所のことを知ろうとしたいんだ。歩いて、コーヒーを飲んで・・・そんなところだね。
Q.どこを一番楽しんでる?
ロンドンの驚くべきことは街のなかにたくさんの街があること。違う環境がたくさんあるんだ。 チェルシー地区は本当に好きだね。カムデンには服を買うためいいところがたくさんあるし、ノッティング・ヒルにはとてもクールで違ったものがある・・・ロンドンは国際的な都市で、僕がこれまでに住んできたところとは違うんだ。
Q.家族や友人が訪ねてきた際にはツアーガイド役を?
1年目はいつもみんなを一般的なところに連れて行っていたけど、今はガイドブックを渡して自分たちで行かせてるよ!(笑)新しい場所を見つけることのほうが好きなんだ。例えば、ライブミュージックを聞くは大好きだし、卓球をやるのもね。
Q.自分のことを好奇心が強いと言える?
そうだね、落ち着きがないともいえるだろうね。僕はいつだって自分を取り巻く街について学びたいんだ。住んでいるところ、何が原動力なのか、地元の習慣・・・そういうのって遺伝するんだ。 僕の妹もいつも旅をしていて、僕らは小さい頃から人生を違った視点で見ることにいつも興味があった。友達とバックパック(を背負って)でギリシャ諸島に行ったこともあるし、最近はアメリカの西のほうに行ったんだ・・・その街がどんな風なのか見てみたいんだ。
Q.無邪気なところもまだある?
誰もが子供の頃にもっていた純粋や熱心なところを常に保とうとしてると思う。もしそれを失ったなら、いいことじゃないね。 僕らフットボーラーはとても若い頃から多くの責任をもって生きていかなくてはならず、そのことが他の同世代よりも早く成長させることになる。 でも、それ以外で真剣になることができないときには、自分を解放することも必要さ。善人顔をした人達と会っても、からかうことを決して止めない。これは僕が言われることさ(笑)。 僕の妹もここロンドンにいるので、僕らは冗談を言い合って歩いてるし、同僚が来たときや僕が相手のところを訪ねるときも同じようにしてる。
Q.あなたの大学の研究とフットボールにおける責任をどうやって結びつけている?
難しいけど、不可能じゃないよ。僕はマーケティングや広告、新しいテクノロジーといった世界が好きだし、そういったものとフットボールをプレーすることが結びつかない理由はない。 ロンドンに来てからちょっと難しくなったけど、まだINFE(身体活動とスポーツ科学部?)とマーケティングは(スペインの大学で?)籍を入れたままなんだ。 家庭教師とはコンタクトしてるけど、お互いが都合のいい時間をみつけようとするのは難しい。今現在の僕の人生で一番大切なのはフットボールだけど、学位を取りたいを思ってる。急いでもいないけど、諦めてもいないよ。