AFP通信は「アーセナルのアルセーヌ・ヴェンゲル監督は、チームに対しての批判はメディアによる洗脳も原因と話した」と報じた。
今夏アーセナルは補強が上手く進んでおらず、フランス二部のオセールからヤヤ・サノゴをフリーで獲得した以外は、目立った選手の加入がない。
リヴァプールのウルグアイ代表FWルイス・スアレス獲得交渉も暗礁に乗り上げ、一部メディアで報じられたカリム・ベンゼマ獲得も代理人が否定。さらにACミランからマテュ・フラミニが復帰するという噂も流れたが、これも実現はしていない。
また、プレミアリーグ開幕戦ではアストン・ヴィラに1-3というスコアで敗北したことで、ファンから大きな批判を受けた。
AFP
アルセーヌ・ヴェンゲル アーセナル監督
「誰かの反応はいつも過剰だ。
我々は3月3日のトッテナム戦以来初の敗北だった。そしてシーズンの最初の試合だった。それが、ヴィラ戦での黒星がショックだった理由だろう。
我々は3月のチャンピオンズリーグでバイエルン・ミュンヘンを破った(セカンドレグで0-2と勝利したが、ファーストレグで1-3と敗れていたため脱落した)。先週半ばのプレーオフではフェネルバフチェを3-0で下している。
それらは似た状況だった。メディアが少し洗脳しているんだよ。
おそらくそれは、我々が何年もトロフィーを勝ち取っていないからだろう。そんな時は全てがネガティブに書かれてしまう。我々はそんな状況を生きつつも、フットボールをプレーしなければならないのだ。
忠実でない人々は批判する。忠実な人々は、我々が長くここに居すぎているという。いつも誰かの反応は過剰なものだ。それに対応するときは、今まで以上に一歩後ろに下がらなければならない。
正しいと思っていることを遂行しようとすれば、そこには責任が伴う。しかし、それは誰かが発する言葉に反応する、ということを意味しない。人々の意見を常に聞くならば、5分後に違う道へと歩き出し、10分後にはまた違う道へと歩みを進めているだろう。
もし、責任を伴う何らかの決定を下そうとする場合、正しい判断をすることだけに集中すべきだ。それが誤りであったなら『すみません、私は間違っていました』と言わなければならない。
我々の場合でいえば、試合に負ければ、その判断は間違っていたということだ」