昨季の開幕ダッシュとは打って変わり、連敗スタートを喫した今季のフランクフルト。しかし、14日に行われたブレーメン戦では、新加入のチェコ代表FWヴァーツラフ・カドレツの2ゴールなどにより3-0と快勝。現在2勝3敗という成績ながら、このうち2敗がバイエルン、ドルトムントとの試合であることを考えればまずまずの出足と言えるだろう。フランクフルトの次戦は19日、ヨーロッパリーグの初戦でボルドーとのホームゲームに臨む。
フランクフルトに所属する日本代表の乾貴士も開幕から連続出場を続けているが、そんな彼を最近襲ったのが、「おならで罰金」という衝撃の事件だ。14日にドイツのスポーツ紙『Bild』が伝えたところによると、乾は今年1月に日本からドイツへ入国する際、フランクフルト国際空港の税関で税申告漏れと見なされ高級腕時計が没収。そのときに乾が音を立てておならをしたことが侮辱行為に当たるとされ、250ユーロの罰金を要求されているという。
フランクフルト空港の税関と言えば、たびたびバイオリンの名器が押収されるなど悪名の高さで知られており、今回のニュースも正直「またか」といった印象だ。ただ、「おならで罰金」というネタ性には優れているため、せっかくなのでおなら繋がりで、オランダ代表MFラファエル・ファン・デル・ファールトの「おなら事件」を紹介したい。
今から5年前、オーストリアとスイスで共催されたEURO2008での出来事である。オランダ、イタリア、ルーマニア、フランスが顔をそろえたグループCは大会前から「死のグループ」と評されていたが、ふたを開けてみればオランダがイタリアに3-0、フランスにも4-1の快勝を収め、あっさりと決勝トーナメント進出を決めた。
これによりグループステージ3戦目のルーマニア戦で主力を休ませたオランダだったが、試合中に事件が発生。(動画の0:25から)
スナイデル、デ・ヨング、さらには大ベテランの守護神ファン・デル・サールなど、一斉に鼻をつまんだベンチの選手たち。鋭い視線の先には・・・ファン・デル・ファールトがいた。それを感じたファン・デル・ファールトも思わず苦笑い。たしかに、出てしまうものは出てしまうのである。
ただ、オランダはその後、3連勝で迎えた準々決勝のロシア戦でアルシャヴィンの大活躍を許し、1-3の敗戦。好調からのまさかの敗退に、「あのおならで調子が狂ったんだ」という声が挙がったとか。