ギャレス・ベイルの加入を受け、ますますセットプレーの幅が広がった今シーズンのレアル・マドリー。
これまでマドリーのキッカーといえばクリスティアーノ・ロナウドの独壇場であったが、左利きのベイルが加入したことにより、特に近距離でのセットプレーは迫力が増したといえる。
またロナウドとベイルはFKの威力やモーションも似ており、今後もいたる部分で比較されることが予想される。
そんなFKの名手、ロナウドとベイルのFK時のモーションを比較したグラフィック写真をスペイン紙『as』が伝えているので、今回はこちらをご紹介しよう。
こちらは、ミートの瞬間の両者の軸足の様子をイメージ化したもの。
ロナウドのキックが直立の状態から30度体を倒した状態でミートしている一方、ベイルは直立の状態から45度倒した状態でキックしていることが分かる。
またミートの瞬間の力点以外にも、両者のキックには異なる部分があるようだ。
この比較画像を見ると、キックの直後の振り足の行方が異なっていることも分かる。ロナウドの振り足(右足)がミートの直後、前へ伸びているのに対し、ベイルの振り足(左足)はより軸足の方へ伸び、キックの直後、足がクロスをするイメージだ。
『as』は、ベイルは自らのFKについて、元ブラジル代表のジュニーニョ・ペルナンブカーノや同僚のロナウドのキックを研究したと伝えており、ますますセットプレーが楽しみであると締めくくっている。
その速度から“トマホーク”と表現されることの多いロナウドのFKと、その軌道から“ナックルボール”と表現されることの多いベイルのFK。
はたして、今シーズンのマドリーにより大きな貢献をはたすのはどちらの魔球なのだろうか。