9月26日、ドイツ通信社はボリス・ブクチェヴィッチ選手の両親に文書でのインタビューを行い、それを掲載した。
ホッフェンハイムに所属していたボリス・ブクチェヴィッチ選手は、2012年9月28日に自動車事故を起こし、頭部に深刻な怪我を負った。一時は昏睡状態に陥り生命の危機を迎えたものの、その後意識が回復。現在は病院で社会復帰を目指してリハビリを続けている。
後に警察はヴクチェヴィッチが糖尿病である可能性を示唆しており、事故は低血糖の症状によって引き起こされたのではないかと発表している。
事故からちょうど1年となる今週末、ホッフェンハイムはシャルケとのホームゲームを行う。この試合でファンはボリス・ヴクチェヴィッチの名前をコールし、『You'll never walk alone』を歌う予定となっているという。
DPA
ボリスの父ドラガン・ヴクチェヴィッチと母ソーニャ・ヴクチェヴィッチ
「彼(ボリス)は元気で、やる気に溢れており、良好な経過を辿っている。しかし、彼は非常に深刻な怪我を負ったことを忘れてはならないし、回復への道はまだまだ長い状況だ。
ボリスは毎日自信を持って一生懸命努力している。医師やセラピストも彼の進歩に満足している。これらは普通の生活に戻るためのステップだ。あと二週間で彼はスタジアムに行くことが出来る。
しかし、まだまだ時間が必要になる可能性はあるし、どうなるかは彼自身に掛かっている。これからも多くのことを乗り越える必要がある。
ただ、もう現実は直視できる。ボリスはテレビで今週末の試合を観戦したいと思うだろう。そして、彼はスタジアムでホッフェンハイムを応援する準備も出来ている。
マルクス・ギスドル新監督は数週間前にボリスの元を訪れてくれた。数人の選手やフロントスタッフも立ち寄ってくれたり、定期的に連絡をくれている。サッカーと関係のない友人とも電話で話している。
とはいえ、彼が再びサッカーが出来るかどうかは、現状では誰も答えることが出来ない。この重要な予測をするには、まだ時期尚早だ」