2008年、奈良県初のJクラブを目指し誕生した奈良クラブ。旧称の都南クラブ時代から県内有数の強豪クラブであったが、2009年に関西2部リーグへ昇格するといきなり優勝。その後は関西1部を戦っており、2011年には優勝を飾っている。(2013シーズンは5位)

2009年から天皇杯の奈良県代表にも定着し、昨年は2回戦でJリーグの神戸と対戦して1-3の敗戦。その9日後、9月17日にJリーグ準加盟が承認され、2014年創設のJ3参入へ意欲を見せていたが、スタジアム審査で要件を満たすことができず。今季から4部扱いとなるJFLへの昇格も果たせなかったため、クラブ初の全国リーグ昇格は2015年以降へ持ち越しとなった。

今季から鳥栖や横浜FCでのコーチ経験を持つ中村敦氏が監督に就任。選手ではGKシュナイダー潤之介(横浜FC)などが加入している。なお、昨年8月には前年まで札幌でプレーしていたベテランDF岡山一成が入団。選手兼「奈良劇場総支配人」としてクラブのJリーグ昇格に向けて動いており、古巣・川崎と奈良の提携にも一役買っている。

そして、奈良クラブと言えば地元の中川政七商店によるユニークなユニフォームデザインでも有名。2012年に採用した水玉の「霰小紋」が大きな話題となり、昨年も「大和蹴球吉祥文」をリリース。そのニューモデルとなる注目の新ユニフォームが25日に発表された。

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Nara Club 2014 Squadra Home

サプライヤーがガビックからアクラムが展開するチームユニフォーム専門のスポーツブランド「スクアドラ」へ変更された、奈良の2014モデル。そのコンセプトは『立涌(たてわく)×鹿の子(かのこ)』。

「立涌(たてわく)」は奈良時代に中国から伝わった文様と言われ、貴族の装束や生活用品に使われた有職文様(ゆうそくもんよう)の一つ。蒸気が涌き立ちのぼっていく様を表しており、チームの戦意を表現している。

「鹿の子」は鹿の背の斑模様に似ていることから名づけられた文様。こちらも文様の原型は奈良時代と言われており、チームのトレードマークでもある奈良の鹿のイメージから鹿の子文様を立涌の柔軟に沸き立つ曲線に合わせたとのこと。

画像では分かりづらいが、シャツ全体に「○」の文様が施されている。

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Nara Club 2014 Squadra Away

ホームはクラブカラーの青、アウェイはもう一つのクラブカラーである赤系で、いずれも中間色を採用。古都奈良のクラブらしい雰囲気を見事に表現している。

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同じテンプレートを使用したGKモデルも渋い色遣いで、緑のホーム、オレンジのアウェイという組み合わせ。

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スポンサーは、丸産業(胸)、渋谷(背中)、大和農園(袖)、奈良トヨペット(パンツ)となっている。


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