4月23日、オーストラリア・AリーグのシドニーFCは、フランス・ファリーナ監督の今季限りでの退任を発表した。

レギュラーシーズン最終節でパース・グローリーに勝利し5位に入ったシドニーは、18日にプレーオフの第1戦を戦い、メルボルン・ヴィクトリーに2-1と敗北。13/14シーズンの終了が決定した。

これに従って、シドニーFCは23日に今季チームを率いていたフランク・ファリーナ監督の退任を発表した。

シドニーFCは今季中盤戦で不調に陥り、MFニック・カールとDFマット・トンプソンがアデレード戦終了後のインタビューで采配に不満を述べ、その結果トレーニングから追放されるというトラブルも発生。ファリーナ監督の退任はその頃からずっと囁かれていた。

そしてこれが現実のものとなり、現在はその後任についての話題が大きく取り上げられている。

トラブルがあった際に最初に名前が出たのは、選手としてシドニーFCに所属している元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロであった。しかし、彼はライセンスを持っていないため、指導者になるにしてもアシスタントが濃厚であると言われている。

そして現在有力だと言われているのは、今季途中までセントラルコースト・マリナーズを率いており、先日ベガルタ仙台から解任されたグラハム・アーノルド氏と、昨年11月までオーストラリア代表を率いていたホルガー・オジェック氏である。

ただし、アーノルド氏についてはすでにニューカッスル・ジェッツとの接触が報じられている。ニューカッスルは既にコーチングスタッフの一新を表明しており、アーノルド氏に対しても正式なオファーを送っているとのことで、シドニーFCにとっては厳しい交渉となる。

かつて浦和レッズを率いていたことでも知られるホルガー・オジェック氏は、現在フリーの身であり、競合の話もない。しかし一部報道によれば、クラブはそれほどオジェック氏に興味を示してはいないとのこと。

現在、シドニーFCに所属している8選手が「来季の監督が決まらない限り契約延長の話はしない」と主張していると『Sydney Morning Herald』は報じており、クラブは少なくとも来月末までには指揮官を決める必要がある。


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