現地時間6日、マンチェスター・ユナイテッドの今シーズン最後のホームゲームが行われ、ハルをホームに迎えた。

試合は3-1でユナイテッドが勝利。試合終了後には今シーズン限りでの退団が決まっているネマニャ・ヴィディッチやライアン・ギグス暫定監督からの挨拶もあり、サポーターたちは試合が終わってもスタジアムに居座り続けた。

そんなこの試合、センセーショナルなトップチームデビューを果たした新星が現れたと現地で話題になっている。

それがプロデビュー戦にして見事2得点を叩き出した、マンチェスター・ユナイテッドの新エース候補ジェイーズ・ウィルソンである。

ジェームズ・ウィルソンは1995年12月1日生まれの18歳。身長は184cmで利き足は左足。ユナイテッドでは背番号47を背負うイングランド国籍のストライカーでプロデビュー戦となったこの日、いきなり2得点を記録し世界中にその名を轟かせた。

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ウィルソンは1995年生まれということで、あのアドナン・ヤヌザイと同世代にあたる。2012年12月、自身の17回目の誕生日にユナイテッドと契約を交わした。

また、今シーズンは18歳ながらU-21プレミアリーグにも飛び級で出場し、9試合で7得点を記録。UEFAチャンピオンズリーグのユースコンペティション、UEFAユースリーグでも6試合で5得点をあげるなど、今まさに“ドバドバ”状態のストライカーである。

ウィルソンは恵まれた体格と強烈なシュート力を持つが、スピードにも自信を見せる。

そんなウィルソンは史上4番目の若さでユナイテッドのトップチームでゴールをした選手になった。

18 - James Wilson is the fourth youngest player to score a Premier League goal for Manchester United (18y 5m 5d). Fledgling.
— OptaJoe (@OptaJoe) 2014, 5月 6

これはウェイン・ルーニーやライアン・ギグス、さらには今シーズン初ゴールを決めたアドナン・ヤヌザイより若いもので、18歳5ヵ月5日での達成となった(最年少はフェデリコ・マケーダ)。

試合後、ライアン・ギグス暫定監督は若手選手への機会提供の重要性を説き、「チャンスをものした」とこの日大役を任されたウィルソンを称えている。

新シーズンの監督人事は未だ明らかになっていないが、苦しいシーズンの終わりに、未来ある選手が結果を示したことはユナイテッドのファンにとっても限りなく大きな出来事であったはずだ。

ユナイテッド栄光の1992年デビュー組。今、その再現を密かに託されたのがウィルソン擁する1995年世代である。チームは苦境にあるが、未来は決して絶望的ではない。ユナイテッドの明るい希望、ウィルソンをご紹介した。

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