夏の移籍ウインドウにおいてチェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督が目指すのは攻撃陣の強化であることは間違いなさそうだ。

これまでに報じられてきた通り、チェルシーはアトレティコ・マドリーのストライカー、ジエゴ・コスタの獲得が間近といわれている。移籍金は3200万ポンドで取引がまとまるのではないかと欧州のメディアは報じているが、補強はジエゴ・コスタだけで終わるわけではない。『London Evening Standard』はブルーズの指揮官は更に2人のFWの獲得へ向かっているという。

今季のチェルシーはフェルナンド・トーレス、デンバ・バ、サミュエル・エトーの3選手が最前線でストライカーの役目を果たしてきた。チェルシーはプレミアリーグで69ゴールを奪っているが、3人が奪ったゴール総数は18ゴール。最多はエトーの9ゴールだ。この数字が物足りないのは明らかであり、モウリーニョが前線の強化に乗り出すのも致し方ない。

モウリーニョが獲得に興味を示しているストライカーの1人がバイエルンのマリオ・マンジュキッチだ。クロアチア代表のマンジュキッチは昨季の3冠に大きく貢献した選手だが、今季から指揮官に就任したジョゼップ・グアルディオラはあまり好んでいない。来季、ドルトムントからポーランド代表FW、ロベルト・レヴァンドフスキが加入することが決まっており、マンジュキッチは押し出される形で放出されるのではないかというのがもっぱらの噂だ。マンジュキッチには2500万ポンドのプライスタグがつけられているが、昨季は22ゴール、今季は26ゴールと決定力は折り紙つきである。