10日に行われたJ1第13節は12日のワールドカップメンバー発表前最後の試合となったが、今シーズンの目覚ましい活躍により一躍メンバー候補に浮上したサンフレッチェ広島のDF塩谷司がここでも魅せた。
アルベルト・ザッケローニ監督も観戦に訪れた清水エスパルス戦の0-0で迎えた14分、コーナーキックが流れたところをこのボレーシュート!
鮮やかなジャンピングボレー!!
FW顔負けのシュートを見せた塩谷はDFながらこれが今シーズンJリーグ5点目、公式戦では7点目となる。
4月に行われた代表合宿で日本代表に初招集された塩谷。本職はセンターバックで広島では主に3バックの右サイドで起用されているが、合宿では4バックの右サイドでプレーした。
現時点で選出の可能性が高いとは言えないものの、センターバック4番手と目される伊野波雅彦(ジュビロ磐田)はJ2でプレーしており、右サイドバックのレギュラーである内田篤人(シャルケ04/GER)も怪我による長期離脱でコンディションが不透明。その両ポジションでのプレーが可能な塩谷の“サプライズ選出”が決して非現実的な話でないことは、ザックが発表前最後の視察にこのカードを選んだ事実が物語っている。
いずれにせよこのゴールがザックを悩ませる一撃になったことは間違いないだろう。発表が楽しみである。
試合は1-1の引き分けに終わっている。