先週末のアタランタ戦、劇的決勝弾で1-2の逆転負けを喫したことにより、最後の目標となっていたヨーロッパリーグ出場権獲得も難しくなったミラン。こうした厳しいチーム状況を受けてか、ミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長は、カルロ・アンチェロッティ現レアル・マドリー監督がサン・シーロへ戻ってくることを熱望しているようだ。
2009年にミランを去った後、チェルシーでプレミアリーグ(2009-10)、PSGでリーグ・アン(2012-13)を制するなど順調に国外でのキャリアを積んでいるアンチェロッティ監督。今季就任したレアル・マドリーでも、1年目でチームを12年ぶりとなるCL決勝進出に導いており、その名声は高まるばかりである。
『Corriere dello Sport』によると、ベルルスコーニ氏はミラン監督時代に2度のCL制覇を達成した名将をマドリードから連れ戻す道を探っているという。そのためには、コーチの人事権や選手の移籍など、チームマネージメントに関する全ての権利を彼に与えることも辞さないようだ。
このオファーにより大きな影響を受けるとみられるのが現在スポーツやテクニカル面を統括しているアドリアーノ・ガッリアーニCEOだが(バルバラ・ベルルスコーニCEOは商業面などそれ以外を担当)、以前退任の意向を示したガッリアーニCEOを引き止めたのがベルルスコーニ名誉会長であり、アンチェロッティ監督の決断次第で話はスムーズに進むとみられている。