ワールドカップ本番に向け首都サンホセで合宿中のコスタリカ代表。来月2日には日本代表との強化試合を米国で行うことになっているが、同チームを率いるホルヘ・ルイス・ピント監督は29日、FWアルバロ・サボリオ(レアル・ソルトレイク/米国)が代表チームから離脱することを明らかにした。

サボリオはこの日行われた練習中に右足を負傷。精密検査の結果、「右足第五中足骨の骨折」が判明し、最低でも4週間、完治には3-4ヶ月を要する重傷と診断され、2週間後に迫ったブラジル・ワールドカップへの欠場が決まった。近日中に所属クラブのある米国へ戻る。

今年3月に32歳となったサボリオ。2002年の代表デビュー以降、2004年アテネ五輪、2006年ドイツ・ワールドカップなどコスタリカが出場した主要大会のメンバーにほぼ選出されており、同国の英雄でFC東京でもプレーしたパオロ・ワンチョペが引退して以降はその後継者として活躍。これまでに代表歴代4位となる93キャップ、同ゴール数はロランド・フォンセカ、パウロ・ワンチョペに次ぐ32ゴールを記録していた(この数字はいずれも今回招集されているコスタリカ代表メンバーのなかで最多)。また、現在所属するレアル・ソルトレイクでもエースとして君臨し、同クラブの歴代最多ゴール記録を更新中である。

コスタリカは既にブライアン・オビエド(エヴァートン/イングランド)、ロドニー・ワラス(ポートランド・ティンバース/アメリカ)を怪我により失っており、ワールドカップ本大会で「死のグループ」とも形容されるウルグアイ、イタリア、イングランドとの対戦を控え厳しい戦いが予想されるなかで更なる苦境に立たされることとなった。

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