『La Nazione』は「パレルモの会長を務めているマウリツィオ・ザンパリーニ氏は、8月11日に行われる予定のイタリアサッカー連盟会長選挙を延期すべきだと話した」と報じた。
ワールドカップでの惨敗を受けて前任のアベーテ氏が辞任し、会長選挙が行われることになったイタリアサッカー連盟。立候補したのは全国アマチュアリーグ連盟の会長を務めているカルロ・タヴェッキオ氏と、連盟副会長のデメトリオ・アルベルティーニ氏である。
しかし、多くの票を持っていると目されていたカルロ・タヴェッキオ氏は黒人差別、女性差別、障碍者差別的発言が報じられるなどのバッシングを受けており、状況は混乱。
ザンパリーニ会長は、この状況を受けて選挙の日程を延期すべきであると話した。ただし、これが終わらないと代表監督が決まらないので、指揮官不在のままEURO2016予選に臨むことになるが……
マウリツィオ・ザンパリーニ パレルモ会長
「パレルモはまだタヴェッキオを支持するか? いいや。
私の立場を述べれば。選挙は8月11日に行うべきではない。我々イタリアサッカー界が必要としているトップレベルの監督を見つけるためには、1か月はかかるだろう。これは必要な経路だ。さもなければ、また結果が出ないという道が生まれてきてしまう。
アルベルティーニもタヴェッキオも、連盟の会長になることはできない。一方はあまりにも若くて経験不足だ。もう一人は今陸に上がった魚のようだ。一人は連盟を知っており、構造も熟知しているが、政治的に現在動くことが難しくなっている。
我々は第3の選択肢を必要としている。どうするか? CONI(イタリアオリンピック委員会)に相談し、彼らが同意すれば選挙の日程を動かすことはできる。
投票をしなければならないのならば、我々は経験を必要としているのでまだタヴェッキオを選ぶつもりだ。アルベルティーニにはまだ不可能だ」