『Express』は「マンチェスター・ユナイテッドは、世界のプロリーグのクラブで初めて車いす生活者のコーチを雇用した」と報じた。

今回マンチェスター・ユナイテッドのアカデミーでコーチを務めることになったのはソヘイル・レーマン氏。生まれつき脊髄性筋萎縮症という全身の筋力が低下する難病を抱えており、11歳の時には数歩しか歩くことが出来なくなり、その後車いすでの生活を余儀なくされている。

しかしサッカーへの愛を失わなかったレーマン氏は大学でスポーツ・ディヴェロップメントを修めるとともに、FAの研修を受講。昨年コーチングライセンスを取得し、健常者の指導を行うことが可能になった。

サンデー・リーグでの指導を行った後、デイヴィッド・モイーズ氏が指揮を執っていた当時のマンチェスター・ユナイテッドの練習に同行し、そして今年正式にアカデミーのコーチ、地域の学校を巡回するコーチに就任することが決定した。

ソヘイル・レーマン

「僕は試合を見ることはできる。しかし、僕はそれ以上のことをやりたいといつも思っていた。大学に行くために努力をし、スポーツ面に強いと言われていたところに入学した。

他のマネージャーを見れば、試合でプレーしたことのないもの、高いレベルでプレーしたことのないものもいる。ジョゼ・モウリーニョのようにね。

欠点は明らかに僕自身だ。僕が教えたいと思っていることを実践的に見せることが出来ない。僕は常に問題を測って、何をすればよいのかを探っていく。僕はおそらく他のコーチよりもずっと叙述的だ。誰よりも多くのプランが頭に入っている」

なお、日本では羽中田昌氏が、2008年から2009年にかけてカマタマーレ讃岐、2012年に奈良クラブで指揮を執っているが、いずれも地域リーグのため「プロリーグ」ではないようだ。

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