9月7日、『Africanfootball』は「シエラレオネ代表選手のハリファ・ジャビーは、『人々が我々をエイリアンのように扱う』と嘆いた」と報じた。
現在西アフリカで猛威をふるっていることが日々報じられているエボラ出血熱。シエラレオネはその流行地の一つであり、全犠牲者の4分の1が同国で死亡している。
代表チームは5日にコートジボワールを訪れアフリカネイションズカップ2015の予選をプレーしたものの、試合前には政府が彼らの入国を拒否すると声明を発表するなど、多くの混乱が起こっていた。ナイジェリアやリベリアなど他の流行地も含め、多くのアフリカ諸国がそれらの国との国境を閉鎖し、感染を防ごうとしている。
現在トルコ2部のバリケシルスポルでプレーしているシエラレオネ代表MFハリファ・ジャビーは、取材に対して『人々が我々をエイリアンのように扱い、孤独を感じている』と話した。
ハリファ・ジャビー
「我々の扱いといえば、まるで自分たちがアフリカという惑星の外から来たような感じになる。
人々は我々に会いさえしたくない。空港に行けば、我々の扱いは――『シエラレオネから来た』というと、たちまちまるで地球外生命体であるかのように扱われるんだ。
我々アフリカ人は、他のアフリカ人が執っている方針に当惑している。それは時に非常に辛いものだ。大陸全体が我々に対して背を向けている。我々はとても孤独を感じている」
また、昨季ミドルズブラに所属していたFWケイ・カマラも、同じように他の国のサポートが乏しいことを訴えている。なお、彼は現在エボラ出血熱が流行している地域の出身であり、7名の看護士が亡くなったことを聞いていると話した。
ケイ・カマラ
「我々は自分のためだけでなく、国のためにプレーしなければいけない。エボラ出血熱との戦いに向けて、ともに歴史を作りたい。
セーシェルに行こうとしたとき、サウス・アフリカン航空は全ての選手の搭乗を拒否し、フライトを止めた。気は重い。我々はヨーロッパでプレーしているが、そこではより穏やかだ。
最善を尽くしたい。国のために良いプレーをしたい。我々は多くの努力をしているが、他のアフリカ諸国の支援が乏しいため、今経験していることはとても困難である。
我々は、試合を開催させてもらえるようガーナに助けを求めたが、それは却下された。これらのものを鑑みれば、本当に難しい状況だ。
(出身地であるケネマでの流行について)
神に感謝したい。私の家族には誰も感染した者はいない。しかし、私が生まれた大きな病院の一つでは、患者の治療にあたっていた7名の看護士が亡くなったと聞いている。とても苦しい状況だ」