先日、独立投票に揺れたスコットランドにおいて、セルティックとともに2強を形成してきたレンジャーズ。2012年にクラブが破産し、4部リーグからの再スタートを余儀なくされたが、ここ2シーズンは4部と3部で圧倒的な強さを見せて優勝。今季はついに2部のチャンピオンシップまで戻ってきた。
ところが、タイミングが悪いことに今年2部へ降格したのが、ハート・オブ・ミドロシアン、ハイバーニアンという首都エディンバラをホームとするなかなか骨のある2チーム。特に、オーナーが代わった“ハーツ”は女性実業家アン・バッジ会長のもとで一年での1部復帰に燃えており、今季ここまで5勝1分と首位。ハーツにホームで敗れたレンジャーズは2位に甘んじている。
仮に2位でリーグ戦を終えた場合、ホーム&アウェイ方式の昇降格プレーオフで少なくとも2チームを下さなくてはならないため、この2強の争いはセルティックが4連覇を狙うプレミアリーグよりも注目を集めることになるかもしれない。
3部で無敗優勝を達成した昨季からPumaのサポートを受けているレンジャーズ(それ以前はUmbro)。
2014-15シーズンに使用する伝統的な青のホームは、ポロネックを採用したクラシカルなデザイン。白の襟にアクセントで入った赤がレンジャーズらしさを感じさせる。
白を基調としたアウェイ。昨季は白に紺の組み合わせだったが、今季は鮮やかな“Rangers Blue”をパンツカラーに採用した。
サードは赤で、表身頃にはイギリス国旗の「ユニオンジャック」を透かしとして配置している。
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— Rangers Megastore (@RangersStore)
2014, 6月 12
このタイミングであえてデザインとして取り入れたことからも分かるように、レンジャーズは歴史的に“イギリス寄り”のクラブ。先日の独立投票、グラスゴーは独立賛成派が53%で多数を占めたが、レンジャーズファンとセルティックファンでは賛成と反対の割合が大きく異なったはずだ。つまり、今回の「オールドファーム」は最終的にレンジャーズの勝利に終わったと言える。
◆欧州サッカークラブ 2014-15シーズンの新ユニフォームまとめ