インターナショナルマッチウィーク明けとなる18日、J1第28節が各地で行われ、大阪万博記念競技場では注目の上位対決ガンバ大阪対川崎フロンターレの試合が行われた。
ヤマザキナビスコカップ準決勝でも対戦した両者の顔合わせは、この10日で実に3度目。3試合連続という異例の組み合わせとなった試合は米倉恒貴のゴールで決着し、G大阪が2位をキープしている。その一方で、首位を走る浦和レッズがアウェイでベガルタ仙台に敗れたことで両チームの勝ち点は4差にまで縮まり、いよいよG大阪にも優勝の可能性が出てきた。
目下、リーグ戦で7連勝のG大阪。ヤマザキナビスコカップでは決勝進出を決めており、天皇杯でも準決勝に進出。昨年はJ2でプレーした“眠れる獅子”は、ここにきて快進撃を続けているのだ。
そんなG大阪のシーズンスタートは、必ずしも盤石なものではなかった。第1節から現在までの順位推移表を見てみよう。
こちらはJリーグ公式HPに掲載されている、今シーズンのJ1における順位推移表。青の折れ線グラフがG大阪の順位推移であり、赤の折れ線は首位を行く浦和レッズのものだ。
実際、今シーズンのG大阪の第7節までの成績は1勝3分3敗。自動降格圏となる16位に沈んだこともあった。しかし、W杯中断明けとなる第15節からG大阪は目を覚ます。絶好調の宇佐美貴史は得点を記録し続け、新加入のパトリックもその宇佐美と抜群のコンビネーションを見せ、守備陣も熟成。中断明けから今節までの14試合で12勝1分1敗というその圧倒的な成績がチームの安定感を物語る。
J1は残り6試合である。首位浦和との直接対決を残すG大阪にとって、勝ち点4差は十分射程圏内と言えるでだろう。仮にG大阪が優勝を成し遂げれば、後世に残る大逆転劇として記憶される。J1の過去の優勝チームの順位推移を見れば分かるが、かつて、G大阪がいたような下位の順位から追い上げて優勝を達成したチームはいない。
鹿島アントラーズドラマチックな展開で優勝を決めたこの2007年シーズンでさえ、推移表の軸はこうなっている。このシーズン、鹿島は第26節から最終節まで破竹の9連勝を収め、最終節で初めて首位に立つという奇跡の大逆転劇を飾った。
ちなみに、史上稀に見る混戦となりG大阪が最後にJ1で優勝を果たした2005年シーズンの推移表はこちら。
セレッソ大阪という最大のライバルが脚光を浴びる中、J2という長く厳しい世界で揉まれたG大阪は今、最良の時を迎えている。「Jリーグは本当に分からない――」、どうやら今年も、恒例となったこの言葉が日本中で飛び交いそうだ。
決勝ゴールを決めた米倉選手‼︎
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— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) 2014, 10月 18
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