10月17日、『Il Tempo』は「ラツィオに所属しているアルバニア代表MFロリック・サナは、最低でも6か月という長期の出場停止処分を受ける可能性がある」と報じた。

先日各メディアで大きく報じられた、セルビア対アルバニアの試合で発生した暴動事件。飛来した無人機が掲げていた政治的メッセージのフラッグをステファン・ミトロヴィッチが片付けようとしたことがきっかけとなり、セルビア側のサポーターが選手を襲撃し、激しいもみ合いに発展。試合も中断され、後に中止された。

この暴動の中、セルビアサポーターに襲撃されたミトロヴィッチを守るため、主将でもあるロリック・サナは彼らに応戦していた。

しかし、サポーターに対する暴行ということになれば、一般的な規則に照らし合わせた場合は最短で6か月、最長では18か月という大きな処分が科せられることになる。

過去の判例を紐解いた場合、1990年にディナモ・ザグレブ対ツルヴェナ・ズヴェズダの試合で警察官を蹴ったズヴォニミール・ボバンには9か月、1995年に発生したエリック・カントナのカンフーキック事件では8か月という長期の処分が言い渡されている。

UEFAは現在この事件についての調査を進めており、近日彼に対しての処分が確定することになる。

なお、ロリック・サナの父親であるアギム・サナは、『calciomercato』に対して「息子を誇りに思っている」と話している。


アギム・サナ

「我々はUEFAの裁定を待っている。ロリックが心配? いいや。彼が処分を受けるとは思わない。息子を誇りに思っている。彼は全ての国を尊重している。彼の反応は、ピッチに入ってきた『アニマル』から、チームメイトを守った正しい行動だ。

彼は賢い男であるし、試合終了時にはセルビアの選手すべてに挨拶をしていた。セルビアの選手たちの行動も、模範的だったと思う。ロリックはドゥシャン・バスタ、フィリップ・ジョルジェヴィッチとチームメイトであるしね」

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