元マンチェスター・ユナイテッド監督のデイヴィッド・モイーズがエヴァートンからマルアヌ・フェライニを獲得した理由について語った。
昨年の夏、サー・アレックス・ファーガソンの後任として指名を受け、エヴァートンを退団してマンチェスター・ユナイテッドの指揮官になったモイーズ。期待は大きかったものの、結果を残す事ができず、1年持たずに途中退任せざるを得なくなってしまった。
モイーズはマンチェスター・ユナイテッドへ渡る際、エヴァートン時代からの愛弟子であるマルアヌ・フェライニを引き抜き。しかし、フェライニはチームに馴染めず、モイーズは結果を残せずと、両者共にメディアのスケープゴートにされていた。退団してからあまりメディアで話す事の無かったモイーズだが、『Dailymail』でフェライニ獲得の理由について説明しているのでご紹介しよう。
「テクニック的に、彼はとても良かった。例えば彼はファンタスティックな胸トラップができる。そして、彼は本当にプロフェッショナルだ。素晴らしい態度でハードワークする」
「彼は求める事全てに応えるし、トレーニングセッションの終わりには必ず「ありがとう、コーチ」という彼の声を聞けるよ。彼は本当に静かな青年だ。ちょっとシャイだね」
「それら全てが彼をマンチェスター・ユナイテッドへ連れて行こうと思わせた資質だよ。彼は(マンチェスター・ユナイテッドに)来る事にとても興奮していた。彼にとっては大きな移籍だった」
「彼の父親の事も覚えている。元プロ選手で、マルアヌに多大な影響を与えた。キャリントンで我々が彼とサインした日、(フェライニの父親は)涙を流していたよ。彼は息子が素晴らしいフットボールクラブに加わることをとても誇りに思っていた」
「ちょうど彼と初めてサインした時(=エヴァートン入団の時)のように、取引はデッドラインデーに正しく行われた(フェライニはエヴァートン入団もマンチェスター・ユナイテッド入団も9月2日だった)。だが、もちろん、あの夏、彼だけが唯一の契約のつもりじゃなかった。彼は素晴らしいスカッドの中に入っていったし、他の選手達がやってくるのを我々も待ち望んでいた」
「マルアヌにとって不運なことに、彼は我々が獲得した唯一の選手だった。彼の契約がビッグサインだったように見られてしまった。たぶん彼がこれまで感じた以上のプレッシャーを受けた事だろう。シーズンが我々の希望通りにスタートしなかった時、ほとんどの注目は私に集まっていたが、彼も大型移籍の精査の元にさらされてしまった」
「それは彼に更なるプレッシャーや期待を与えることになったから、アンフェアだったと私は感じているよ。そして、取引は更なる批判にさらされてしまった。単に、デイヴィッド・モイーズが彼とサインしたからという理由で」